くらし (森林と暮らしを守る)森林環境譲与税の活用状況

「森林環境譲与税」は、私有林人工林面積、林業就業者数及び人口による客観的な基準で按分(あんぶん)し、国から都道府県や市町村に譲与される税金です。
また、森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律第34条に基づき、間伐等の「森林の整備に関する施策」と人材育成・担い手の確保、木材利用の促進や普及啓発等の「森林の整備の促進に関する施策」に充てることとされています。

川崎町の森林環境譲与税活用額

町ホームページで公表中!

◆川崎町ではこんな取り組みに活用しています!
◇林業技術員の雇用
森林経営管理制度に基づく私有林の整備や木材利用の普及啓発などを推進するため、林業や森林計画、林業技術の普及指導などに精通した者を会計年度任用職員として雇用しています。

◇私有林整備
間伐などの手入れが行き届いていない私有林(人工林)に対して、良質な木材にするために令和元年度から施行された森林経営管理制度に基づいた森林整備を行っています。

◇木材利用の促進
町内で伐採された木材の利用を促進するため、町産木材を使用し住宅を建築しようとする者に補助金を交付しています。
※10.0立方メートル以上使用で100万円
7.5立方メートル以上使用で90万円
5.0立方メートル以上使用で80万円

◇林道整備
林道の道路環境を整備し通行者の安全を図り、森林の適正な整備を推進するため、林道の除草業務を行っています。
また、地元の愛林組合に対し補助金を交付し事業を促進しています。

◆あなたの「森林」きちんと手入れできていますか?
◇きちんと手入れをしないと…
(1)地盤が緩くなり、倒木や崖崩れ、土砂災害の発生率が高まる。
(2)大気中にある二酸化炭素の吸収が損なわれ、地球温暖化を促進させる。
(3)枯れ葉などの蓄積や樹木の密集により、火災が発生・拡大しやすい。

あなたの森林を川崎町に委ねることで問題が解決できるかもしれません。
それが「森林経営管理制度」です。

◇森林経営管理制度の概要
手入れの行き届いていない人工林について、森林経営管理法に基づき、川崎町が森林所有者から経営管理の委託を受け、森林経営に適した森林は地域の林業経営者に再委託し、森林経営に適さない森林は川崎町が公的に管理を行います。

森林経営管理制度の流れ

◇森林経営管理制度のメリット
森林所有者
・川崎町に山の管理を委ねることができる。
・委託期間内の森林整備の費用負担なし。
・放置された山林が正しく管理運営され、資源を有効活用できる。

林業経営者
・川崎町から経営を任されることで、経営規模の拡大につながる。

川崎町
・森林の適切な管理により、土砂災害や火災のリスクを軽減し、地域住民の安心安全な生活を確保する。
・所有者不明森林について、一定の手続きにより適正な管理が可能になる。

川崎町の民有林は、森林総面積の約6割に該当します。間伐などの整備が施されていない民有林が多いため、水源涵養(かんよう)機能や国土保全機能の低下などが懸念されています。
町では、令和2年度から対象地域を分けて、森林所有者の方々に経営状況及び管理委託に係る意向調査を行っています。調査の結果、町に管理委託を希望すると回答した方と協議を行い、令和6年度は7カ所(約6ヘクタール)で保育間伐を実施しています。
所有している森林が、森林経営管理制度の対象となるのか分からない方や意向調査の際に委託を希望していなかったが希望するに変更したい方はお気軽にご相談ください。
森林経営管理制度を有効活用した森林の適正な管理運営に、ご協力よろしくお願いします。

問い合わせ:農林課 林業係
【電話】84-2304