くらし 縦横夢人 じゅうおうむじん

横手の地で夢を描く人を紹介します。

伝統をつなぎ、優雅に舞う
大森神社舞姫
遠藤綸さん 佐々木凛さん 鈴木杏菜さん 丹波椋子さん

Profile
左からえんどういと・ささきりん・すずきあんな・たんばりょうこ/家族や友人に誘われて舞姫(まいひめ)を始める。舞姫の巫女舞(みこまい)は檜扇(ひおうぎ)と鈴を用いる『浦安之舞(うらやすのまい)』とお花を用いる『豊栄舞(とよさかまい)』があり、全国の神社で奉納されている由緒ある舞だという。

大森神社舞姫の巫女舞は、80年以上続いている伝統の神事で、4月の春祭と宵祭(よいまつり)、5月の例大祭、11月の秋祭の年4回、巫女装束(しょうぞく)と花かんざしを身にまりとった4人の舞姫が、上品できらびやかな舞を奉納します。舞姫は地元の小中学生が務める習わしで、基本的には小学6年から中学3年までの4年間、舞姫として活動します。
今年から舞姫として活動している遠藤さんは「普段は着ることのない袴(はかま)を着て舞うことが楽しい」、2年目の佐々木さんは「長時間正座をすることと振りを覚えるところが難しいが、女性らしいしぐさを学べることが楽しい」と魅力を語ります。
子どもたちによる巫女舞は県内でも珍しいといいます。3年目の鈴木さんは「私は舞姫になるまでお祭りのことを知らなかった。まずは地元の人たちに知ってもらいたい」と話します。
11月2日に行われた秋祭で最後となった4年目の丹波さんは祭りの後、「最後の年なので、地域で受け継がれていることを大切にしながら舞った。今後は受験に向けて、勉強を頑張りたい」と力強く語ってくれました。この素晴らしい大森町の伝統は、今後も絶えることなく続いていきます。