くらし 市議会12月定例会 行政報告

市議会12月定例会が11月25日に開会し、石田市長が行政報告を行いました。その中から、主なものの要旨をお知らせします。

■クマによる被害状況と対策
今年は、春先から平年を大きく上回るペースで続いたクマの出没が秋に入ってさらに増加しており、11月20日現在、クマの出没報告は1277件で、昨年同時期の9.4倍、被害報告は86件で、うち、人身被害が7件と、いずれも過去最多の件数となっています。
市では、例年10月末までとしている有害駆除の期間を11月末まで延長して対応しており、40基の檻をフル稼働し、過去最多であった令和5年度の221頭を大きく上回る369頭を捕獲しています。
出没時の対応につきましては、市や警察への通報があった際は、現地確認の上、その付近で広報車や消防車両による警戒と注意喚起の巡回を行っており、状況に応じ、県や警察と連携して爆竹や轟音玉等による追い払いを実施しているほか、市の公式LINEやXで迅速に情報発信しています。
また、市内全域で出没が相次いでいることから、消防車両による広報も実施しており、11月2日からは消防団にも依頼し、朝夕の通学時間帯に合わせて市内全域で注意を呼びかけて回るなど、対応を強化しています。
児童生徒の安全確保につきましては、クマよけ鈴の適切な使用方法などの基本的指導を行っているほか、学区内で出没情報があったときは、保護者への緊急メールによる注意喚起と自家用車での送迎の依頼、教職員が一緒に下校するなどの対応をしています。
なお、送迎のための時間調整など、保護者にかかる負担が大きくなっていることから、児童生徒が午後6時まで校舎内で待機できるように対応したほか、大館商工会議所・大館北秋商工会を通じて、市内事業者に対し、送迎のための従業員の休暇取得等について配慮していただくよう依頼したところです。
また、県では、各学校にクマよけスプレーを5本ずつ配布したほか、11月5日から25日まで、警備会社に委託して、児童生徒が登下校する時間帯に合わせた学校周辺の巡回を実施しています。
子どもの遊び場所の確保につきましては、安全に遊べる屋内施設として、ドームパークセンター内の子どもの遊び場や市民交流センター内の木育ひろば、児童館など、無料で利用できる施設について、公式LINEや市ホームページで周知、案内しています。
自衛隊の派遣につきましては、本市では、11月13日から箱わなの運搬やドローンを活用した上空からの監視など、市鳥獣被害対策実施隊員とともに取り組んでいただいています。
9月1日から運用が始まった緊急銃猟制度への対応につきましては、11月11日に対応マニュアルを改訂したところであり、今後、現場で対応に当たる市鳥獣被害対策実施隊や県、警察と合同で訓練を実施するとともに、意見交換を重ねながら、実効性、即応性のある体制を構築します。

■農作物の収穫状況
今年は、4月、5月の断続的な降雨による低温や日照不足、6月、7月の高温や渇水、8月、9月の大雨など、栽培期間を通して不安定な天候が続きました。特に、7月の降水量は平年の10分の1以下となったほか、8月と9月には、時間雨量が40ミリメートルを超える大雨に見舞われるなど、多くの農作物が影響を受け、品質の低下や収量の減少が見られました。
基幹作物の水稲は、高温の影響や穂いもち病が多発したことにより作柄が低下したほか、1等米比率は昨年度に比べ下回ることが見込まれていますが、市場動向の影響などにより、JAあきた北管内における生産概算金は、あきたこまち60キログラム当たりで昨年より1万円高い3万円となっています。
アスパラガスについては、春採りの出荷開始は遅れたものの、その後は病害虫を抑えることができたため、平年並みの収量となりました。
枝豆は、発芽不良や着花・肥大不良により、平年を大きく下回る収量となりました。トンブリは、緩慢な生育で推移しましたが、降雨により持ち直し、平年並みの収量となっています。
ネギは、腐敗病の発生のほか、大雨の影響で収穫を断念したほ場もあったため、収量は平年を下回る見込みです。
リンゴやナシなどの果樹は、小玉傾向となったほか、害虫やクマによる食害も多く、品質の低下や収量の減少が見られました。なお、ナシの販売額については、取引単価の上昇により昨年を上回っています。

■スタートアップサミット
10月11日、タクミアリーナを会場に開催し、50人を超える市民や市内企業関係者にお集まりいただき、本市をフィールドに実証事業を行ったスタートアップ3社から、事業の概要と目的を報告していただきました。
また、地元企業の経営者や本県出身の有識者のほか、3月のピッチイベントで公民連携パートナーに選定した企業が参加したトークセッションでは、スタートアップが持つ革新力を生かした公民連携の取り組みを進め、大館から全国に変革を起こそうといった意見が提起されたところです。
なお、公民連携パートナー候補の株式会社Rehab for JAPANが、AIを活用したオンラインリハビリの実証を10月1日から開始しています。
地域包括支援センターひないの利用者など、約120人がフレイル予防の新たな手法を体験しており、今後、運動データを分析し、効果や事業化に向けた検証を行います。
多くの自治体に共通する社会課題の解決を通じ、市民生活の向上を図りながら、新たな地域産業の育成につながるよう、引き続きスタートアップとの連携に取り組みます。

■比内地域コミュニティバスの実証運行
10月1日から、比内の各地区を3台の中型バスが回り、比内総合支所で幹線バスに乗り換えて市中心部へ向かう実証運行を開始しました。
地域の公共交通を取り巻く環境は、人口減少に伴う利用者の減少やドライバー不足、燃料費の高騰などにより厳しさを増す一方、今後、高齢化により免許返納者が増加し、一定の需要が見込まれることから、公共交通の維持が課題となっています。このため、令和5年には田代地域のバス路線を再編したところであり、比内地域においても、今年10月1日に路線を再編した上で、コミュニティバスの実証運行を始めたものです。
バスの愛称については、比内地域の児童生徒の皆さんから公募した結果、比内支援学校小学部5年の成田晃悠さんが考案した「ほほえみひない号」に決定しました。
実証運行を通じた利用状況や利用者の意見を踏まえ、来年10月からの本格運行に向けた準備を進めるとともに、路線バスの利用促進を図りながら、持続可能な公共交通サービスの提供に取り組みます。

■そのほかの報告
・総合防災訓練の実施
・常陸大宮市長への表敬訪問
・東京2025デフリンピック応援事業
・建築物木材利用促進協定の締結
・企業の設備投資
・市長とのトークセッションin渋谷
・トップセールス
・立石俊樹氏の観光大使就任
・渋谷区・大館市交流事業
・本場大館きりたんぽまつり
・スポーツ振興賞の受賞
・秋のスポーツイベント
・大館市景観シンポジウム
・第35回大館市生涯学習フェスティバル
・フューチャー・ドクター・セミナーin大館