講座 認知症市民セミナー~認知症の私から今伝えたいこと~9月10日に開催しました

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認知症市民セミナー~認知症の私から今伝えたいこと~9月10日に開催しました

▼講演 認知症と共にこれからも歩んでいく~神原の今をお伝えします~
支援者:佐藤昌子(まさこ)氏
あきたオレンジ大使:神原繁行(かんばらしげゆき)氏
9月10日に文化の杜交流館コモッセで開催した認知症市民セミナーに、201人が参加しました。
当時、看護部長を務めていた神原さんは、58歳で若年性アルツハイマー型認知症と診断されました。直後は大きなショックを受けましたが、職場の理解を得て部署を異動し、今も仕事を続けています。支援者の佐藤さんをはじめ職場の同僚たちは、「できること」ではなく「神原さんにしかできないこと」を一緒に探しながら支えてくれています。現在は、同様の症状を抱える人たちに寄り添い、認知症と共に自分らしく生きていくための手助けをしています。
日常では、友人たちに支えられ工夫を凝らしながら、趣味や生活を楽しんでいます。オレンジ大使としても、佐藤さんのサポートを受け自分の言葉で発信を続けています。
神原さんの口癖は「何とかなるさ」。「認知症になっても工夫と周囲の支えがあれば何とかなる。今を楽しみながら、これからも認知症と共に生きていく。」と語りました。

※あきたオレンジ大使とは
認知症の人が住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる社会の実現を目指して、認知症のある本人が自らの言葉で思いを発信し、認知症に対する社会の理解を深めるために活動する人です。

[セミナー参加者の感想]
・40代・女性…認知症であっても特別扱いをせず、個人の尊厳を尊重した支援者の対応が印象的でした。
・30代・女性…周囲の理解や支援に加え、本人が前向きな気持ちを持ち続けることが、困難を乗り越える上で重要なことだと感じました。
・40代・男性…普段、認知症の人に対して、できることを制限していることに気付きました。本人がやりたいことやできることを、一緒に相談して決めていきたいと思いました。
・30代・女性…病気になる前からたくさんの人とのつながりを大切にしていきたいです。

このセミナーの内容は、「グラフィックレコーディング」でまとめ、福祉保健センター廊下に展示しています。ぜひご覧ください。

▼認知症カフェ
○オレンジカフェしゃべり~な
~気軽に楽しく交流できる場~
どなたでも無料で利用できるカフェです。お茶を飲みながら、利用者同士の交流やレクリエーション、シルバーリハビリ体操などを行います。専門のスタッフに介護に関する相談をすることもできます。
※申し込みは不要です。

日時・場所:今月の日程は本紙19ページ「12月の認知症カフェ」に掲載しています。
※カフェによっては送迎をしていますので、それぞれのカフェまで事前にご連絡ください。

▼認知症本人ミーティング
○おれんじミーティング
~認知症当事者や家族の語らいの場~
認知症の人やその家族が集まって、自らの体験や本人だからこその気付き、希望や意見を自由に語り合う場です。(認知症の本人、その家族のみの参加も可能です。)
※参加料は無料です。

日時:12月5日(金)10時~11時30分
場所:文化の杜交流館コモッセこもれび広場(介護や認知症についての相談スペース「オレンジカフェしゃべり~な」と同日開催です。)
申込方法:前日までに問い合わせ先またはお住まい地区の地域包括支援センターにお申込みください。
(花輪・尾去沢【電話】22-0502、八幡平【電話】22-4012、十和田(大湯・草木以外)【電話】25-8264、大湯・草木【電話】37-2088)

▼スローショッピング
~ゆっくり、楽しく、買い物しましょう~
買い物時の商品選びや会計など「認知症オレンジサポーター」が付き添って手助けします。買い物に不安がある人や買い物時に車いすを押して欲しい人など、どなたでも無料で利用できます。
※申し込みは不要です。

日時:毎週火曜日(祝日の場合を除く)13時30分~14時30分
集合場所:いとく鹿角ショッピングセンター休憩所(たんぽぽ横)
備考:「オレンジカフェしゃべり~な」も同日、同時間帯に開催します。

問合せ:あんしん長寿課介護予防班
【電話】30-0103