- 発行日 :
- 自治体名 : 秋田県東成瀬村
- 広報紙名 : 広報ひがしなるせ 令和7年9月号
■なるせの本棚…ふるさとが透ける作品集…
昨年、総会で「ふるさと書籍」の紹介コーナーを設けた。総会前の役員会で提案された「ふるさと出身者(等)の書籍紹介を実行。よしひろさんや桂さんの本は何かと紹介される。なるせ会でも話題に上がる機会は幾度となくあった。お二人の本を含め「ふるさとに関わる本」を紹介しようと。会としての「本の紹介」は初めての試みだった。
20数年前に遡る。佐々木桂さんの詩集「東成瀬村岩井川字村中25」。生まれ故郷の番地まで「作品名」とした著書に、衝撃的な驚きと親近感を覚えた。高橋よしひろさんの「ウイード」発行もこの頃だったと思う。何かの集まりがあれば…事あるごとに「ふるさとの本」と、自慢げに薦めていた。ふるさとを語るにはうってつけの本であると思う。
ふるさとに関わる書籍は思いのほか多い。よしひろさんや桂さんの書籍は言うに及ばず、20数年の月日は、著者、著書ともにその数を増やしている。本棚に並んだ作品を眺めていると一つ一つ紹介したい思いに駆られる。
この夏、暑さを忘れさせてくれそうな「書籍の知らせ」が二つ届いた。
その一つは、岡山ミサ子さん(岩井川出身)の絵本。ふるさとの冬景色を思い浮かべながら描いたという『きょぺとお月さまのこころ』出版のお知らせ。岡山さんは「子どもだけでなく大人にも読んでいただきたい絵本です」と言う。
もう一つは、佐藤清助さん(滝ノ沢出身)の児童小説。かねてから考えていたという本が、この11月に出版の運びになったとご連絡をいただいた。
40年にわたる受験指導の実体験の思いを、子どもたちや多くの保護者、指導者に伝えたいと話す佐藤さん。以前に読ませていただいた原稿が本になる。とてもうれしい思いである。
勉強も運動も苦手、不登校気味の少年が、同じアパートの隣室に住む元高校教師の爺ちゃんに励まされながら大きく成長していく物語。正夫と爺ちゃんの歩んだ10年『チャンピオンへの道』」の出版が待ち遠しい。
今年の総会も「ふるさと書籍」に触れてもらえたらと。
toko
