- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県新庄市
- 広報紙名 : 広報しんじょう 令和8年1月号
─市民提案事業に取り組んで─
新庄開府400年を記念して展開された市民提案事業。計31のさまざまな事業が採択され、新庄開府400年の機運喚起、地域活性化や新たな文化の創出に貢献していただいています。今回は、その中から4つの実施団体の皆さまにご協力いただき、事業の内容やそれに取り組む思いなどを伺いました。
■新庄ふるさとかるたプロジェクト実行委員会 銀杏まろん(栗田夏枝(なつえ))さん
○新庄ふるさとかるたプロジェクト
私たちが取り組んだ「新庄ふるさとかるたプロジェクト」では次世代を担う子どもたちをはじめ、さまざまな年代の方にかるた遊びを通して新庄弁の良さを伝えたいという気持ちで、かるたの読み札を考えました。実行委員会メンバーで「これは使わねなぁ。」「微妙に意味違うんねがや。」など色々と話し合いを重ねて制作したので、自分たちにとっても思い出に残る作品となりました。
完成したかるたは市内の学校や放課後児童クラブ、デイサービス施設などに寄贈しました。ふるさと学習やレクリエーションでも活用してもらえると嬉しいです。また、市立図書館にも寄贈させていただきましたので、ぜひ手に取って読み札を実際に読み、懐かしくあったかい新庄弁に触れていただけたら嬉しいです。
今年の図書館まつりで企画された「新庄ふるさとかるた大会」には、幅広い年代の方にご参加いただきました。子どもたちは新庄弁に触れ、「この言葉初めて聞いた!」と驚き、大人たちは、「懐かしいにゃ~!」と会場はたくさんの笑い声に包まれました。
私たちの新庄の暮らしや言葉をこれからも大切にしていきたいですね。まんず遊んでみでけろな~!
■新庄開府400年記念事業アンバサダー 地域開発チームWATS 山田未遥(みはる)さん
○新庄開府400年記念PR 市民映画上映会事業
今回の映画は、新庄開府400年を記念して昨年の3月から制作に取り組み、8月から撮影を開始し、約1年半かけて完成することができました。この映画は、WATSだけではなく、地域の方々などの協力や携わった皆さんの苦労があってできたものです。私は映画制作に当初から携わる事ができ、それが地域の方々との交流や歴史を学ぶきっかけとなり嬉しく思っています。完成した映画は、今後ユーチューブなどで配信予定ですので、たくさんの方にこの作品を見ていただきたいです。
【今回の映画を監督した、「地域開発チームWATS」代表富澤洋一さんより】
新庄開府400年記念映画「月のくじら」制作には多くの住民の方が関わり完成しました。この度、市民提案事業により、完成した映画の上映会を実施することができました。高校生を中心に制作した400年記念映画を市民の皆さんに見ていただく機会を作れて良かったです。この上映会をきっかけにこれからも地域住民と協働して、様々な取り組みにチャレンジしていきたいと思います。
「TeamWATS」ユーチューブチャンネル→(※二次元コードは本紙をご覧ください)
■「語り継ぐ戦争帰還者の記憶展」実行委員会 会長 佐藤 良知(よしとも)さん
○「語り継ぐ戦争帰還者の記憶展」戦後80年~未来の平和につなぐ~
和の尊さを伝えていきたいと、この記憶展を開催しました。
メインは、8月6日~17日に雪の里情報館雪国ギャラリーで開催した展示会です。戦後、シベリアに抑留され、強制労働に従事して帰還した方が描き残した絵巻やスケッチ、満洲から引き揚げた方が記録した資料など、計130点余りを公開しました。さらに同館雪国文化ホールで、「戦争と平和のお話し会(図書館主催)」や有ありみつ光健けんさん、三浦重しげ行ゆきさん、黒井秋夫さんの3名による講演、阿部文ふみ子こさんと渡部豊とよこ子さんによる対談、映画「阿彦哲郎物語戦争の囚われ人」とテレビドキュメンタリー「三つめの庄内~余計者たちの夢の国~」の上映を行いました。
来場者は延べ420人を超え、「知らなかったことが多く、もっと調べてみたい。」「来てよかった、また開催してほしい。」などの声が多く寄せられました。
9~10月には、市内の各小・中・義務教育学校図書室での活動を続け、戦争と平和を考える書籍・資料の一斉展示や、戦争と平和の本の読み聞かせを行いました。新庄中学校では、渡部豊子さんが「体験者の証言聞き取りからの語り」、日新中学校では西村亮りょうこ子さんが3年生を対象にした出前授業「シベリア抑留・戦争帰還者の記憶をたどる」を実施しました。
皆さんのご協力を得てまた開催したいと思います。
■ULC制作部 代表 星川 一宏(かずひろ)さん
○新庄城絵図メタバース空間 再現事業
ULC制作部では、新庄開府400年記念事業の一環として、かつて存在した新庄城の「本丸」をデジタル空間に再現する取り組みを行いました。現地に遺構が残っていない新庄城の姿を、皆さまにより分かりやすく、身近に感じていただけるよう、残された史料や新庄城絵図をもとに、本丸の建物配置や地形を可能な範囲で忠実に再現しています。実際にメタバース空間内を歩き回りながら、当時の規模感や構造を体感できることを目指し、細部の質感や雰囲気にもこだわりました。
今回の事業を進める中で、デジタル技術が地域の歴史や文化を「見える形」で伝えることができる大きな力を持っていると改めて感じました。体験いただいた方からは、「当時の建物の大きさが分かりやすい。」「子どもでも楽しみながら歴史を学べる。」といった反応もあり、メタバースという新しい手法の可能性を実感しました。
今回の取り組みをきっかけに、新庄の歴史への興味を持つ方が少しでも増え、新庄の魅力を新たな形で発信する一助となれば幸いです。今後も地域の文化や歴史を次世代につなぐため、デジタル技術を活かした表現に挑戦していきます。
ULC制作部インスタグラム→(※二次元コードは本紙をご覧ください)
◎詳しくは、社会教育課社会教育係へ。
【電話】23-5005
