- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県新庄市
- 広報紙名 : 広報しんじょう 令和7年4月号
~新庄開府400年(2025年)に向け、新庄の貴重な文化財(たから)を巡るシリーズ~
第37回 北条六右衛門肖像/市指定有形文化財(歴史資料)
この肖像画は、北条六右衛門(ろくえもん)によって功績をあげた家臣が彼を慕(した)い、新庄藩士で画家である梁川三甫(さんぽ)に描かせた貴重な資料です。六右衛門は、五代藩主正諶(まさのぶ)から七代藩主正良(まさすけ)まで仕え、家老として「安永の改革」を推し進めました。
「安永の改革」とは、新庄藩の財政建て直しのために行われた藩政改革です。主に、領内全域にわたる田畑の調査や非常時に備えた籾(もみ)の郷蔵への備蓄し、安い利息で困窮(こんきゅう)者に籾を貸し与える「囲い籾の制」などを行いました。六右衛門の改革の精神は、後の「嘉永の改革」の基盤となります。また、六右衛門は藩士の学問にも力を注ぎ、藩校である明倫堂の基礎を作りました。
※広報しんじょう3月号にて記載した「政盛の叔父」につきまして、正しくは「政盛の伯父」でした。お詫びして訂正いたします。
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