くらし 町長歳時記 (225)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県朝日町
- 広報紙名 : 広報あさひまち 令和7年12月号
■今を大切に生きる
~今があるから未来につながる〜
「たとえ明日世界が終わるとしても、今日私はりんごの木を植える」これは、非常に有名な言葉で、ドイツの宗教改革者であるマルティン・ルターの言葉です。
「明日世界が終わる」ことなど、今の私たちには想像できないことであります。「明日があるから生きられる」「今がどんなに辛くとも、明日になればきっといいことが待っている」そう思うことによって、私たちは人生を前向きに生きることができるのだと思うのです。
しかし、ここでルターは、敢えて明日世界が終わることを前提とした、今を生きる私たち人間の生き方を示しています。「今を生きる私たちは、どんな未来が待ち受けようとも、今やるべきこと、今できる事を淡々とやり続けることが重要なのだ」と教えているのだと思います。
現代を生きる私たちのほとんどは、明日があることを前提として生きています。明日の予定も、明後日(あさって)の予定もあり、また十日後、一月後(ひとつきご)、あるいは一年後にわたって、予定の入っている人もあるかも知れません。中には心躍る喜ばしい予定だけではなく、辛く厳しい関門を乗り越えて行かなければならないような、重く気持ちが沈みそうな予定もあるかも知れません。しかしどんな未来であっても、今という現在を通って行かない未来はないのです。
私たち人間は本来、「どうすれば人はより良く生きられるのか」という課題を原点として出発しています。今がどんな状況であろうとも、私たち人間はより良く生きられるための行動に進むものなのです。明日がないと知ったそんな状況の中でも、より良く生きる自分のでき得る最善を尽くそうとする。それが人間本来の生き方です。
今があるから未来につながる。師走年の瀬、今年一年に感謝し、来たる新年に大いなる希望を抱き、世界の平和を祈りつつ、今を大切に生きて行きたいと思います。
朝日町長 鈴木浩幸
