文化 朝日町の神社と御堂

―町全体が博物館 朝日町エコミュージアム―

■第32回 二渡(にわたり)神社(栗木沢)
所在地:栗木沢地内、大谷川に架(か)かる二見(ふたみ)橋の北側にある

横に広い社殿に入ると、中央にしっかりした造(つく)りの内陣(ないじん)があり、中には大小二つの白い自然石が祀(まつ)られています。二渡の神は川の近くにあることが多く、河川を行き交(か)う舟の安全を祈ったとされていますので、ここも最上川との関わりがあったものと考えられます。
創建については不明ですが、享保(きょうほう)七年(1722)に栗木沢村の佐久間甚三郎が奉納した絵馬「繋馬図(つなぎうまず)」があるので、それ以前から祀られていたものと思われます。また、年代は分かりませんが二羽の鶏(にわとり)が描かれた絵馬が奉納されており、民間信仰として、とりしゃぶき(百日咳(ひゃくにちぜき)のこと)を治す神として尊崇(そんすう)されていたことを示しています。

◇ウサヒのゆるっと解説
大谷川が最上川に流れ込む辺(あた)りは船着き場として、最上川を上り下りする舟が休んだり荷物の積み下(お)ろしをしていたとされているんだよ。また、明鏡橋が架(か)かる前は向かいの大巻(おおまき)村(今の大隅(おおすみ)地区)との渡し舟も運行していたんだよ。