- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県朝日町
- 広報紙名 : 広報あさひまち 令和7年12月号
■なぜ進まないの?
ーACPが進まない理由とよくある誤解ー
「縁起でもない!」から一歩踏み出した“話せない気持ち”に寄り添って
令和7年度 第9回 今月の担当…髙橋潤 朝日町立病院院長
〝人生会議(ACP)〟という言葉を聞くと、多くの方が「まだ元気だから関係ない」「縁起でもない話はしたくない」と感じるのではないでしょうか。実際、ACPは大切だと分かっていても、家族と話すきっかけがつかめないという声をよく耳にします。
話しづらさには、いくつか共通した理由があります。
一つは「家族に心配をかけたくない」という優しさです。重い話題を持ち出したくないという気持ちから、本音を言い出しにくくなってしまうことがあります。また〝ACP=延命治療の話〟と受け止められることも多く、どう切り出していいか分からないという戸惑いもあります。
しかしACPは、最期の医療だけを選ぶものではありません。これからも自分らしく暮らすために、「どんな生活を大切にしたいか」「どんな支えがあると安心か」といった、日常に近い話題からゆっくり考えていくプロセスです。早い段階で話しておくほど、ご本人だけでなく、ご家族の安心にもつながります。
大切なのは、完璧に決めることではなく、気持ちを少しずつ共有しておくこと。次回は、どんなことを話せばよいのか、日常の会話から始められるACPの進め方をご紹介します。
問合せ:朝日町立病院
【電話】67-2125
