くらし 町長室から

町長　佐藤　英司

年間で年末年始とともに大きな節目の、年度が新旧改まりました。多くの卒業(修了)者がいて、多くの入学(入職)者によって、それぞれで新たな雰囲気を醸しだしていると思います。また、季節柄、春の陽気や周りの新緑が気持ちを屋外に向かせてくれ、出かけやすくさせてくれます。花粉症の方は対策を講じてとなりますが、新鮮な空気と程よい陽ざしが心身のバランスに大きなプラス効果になると思われます。気軽に外に出かけて春の心地よさを楽しみましょう。
令和6年度は「町制施行100年」を迎える年度として、記念事業による町の盛り上げと町内外への情報発信をしてきました。それに「防災情報タブレット」の世帯配付を実施しました。特にタブレット配付を「防災・減災」対策の目玉の一つに据えて、今後の関連情報発信に大きな効果を果たしていきたい考えです。一方で、暮らしと災害は背中合わせにあります。2月26日に発生した岩手県大船渡市の山林火災は異常な乾燥状態に強い風が加わって甚大な被害が出ました。鎮圧まで12日間を要しました。山林の被害面積が3370haと莫大ですが、人家への飛び火で建物被害も210棟にのぼり、山林火災の怖さ、消火の難しさを思い知らされました。当地域では、雪のある時期の山林火災はありませんが、これからの季節、山菜取りを始め、野山に入る機会も多くなります。山林火災の原因はほぼ100%が人為的なものと言われています。特に美しく、地球環境面でも大きな役割を持っている森林を有する当町です。その山林の魅力を維持するためにも、くれぐれも火の用心をお願いします。