くらし ~カーボンゼロを目指して~ なぜ今脱炭素(ゼロカーボン) 第11回

脱炭素に向けた取り組みを推進するため米沢市と共同で申請した、脱炭素先行地域事業について説明します。

◆環境省脱炭素先行地域事業
熱・電気などのエネルギーは多くの場合、石油、石炭、ガスなどの化石燃料からつくられています。この化石燃料は国外から購入しなければならず、地域で稼いだお金が地域の外へと流出しています。
地域で調達できる資源(太陽光、水力、バイオガス、木質バイオマス等)をエネルギーに変えて利用することによって、これまで有効活用できていなかった地域資源に付加価値を生み、海外に大きく依存する化石燃料の利用から脱却することにつながり、温室効果ガス削減にもつながります。これは地域の経済やエネルギー利用の点において、より持続可能であり、より自立した地域を形成する効果的な手段と考えています。
この施策推進のため、環境省が募集する脱炭素先行地域事業へ米沢市と共同で申請を行いました。脱炭素先行地域事業とは、2050年カーボンニュートラルに向けて、電力消費に伴う温室効果ガス排出の実質ゼロを実現し、運輸などそのほかの温室効果ガス排出削減についても地域特性に応じて実現する「実行の脱炭素ドミノ」モデルとなるものです。
米沢市との共同申請が採択された場合、次のような事業展開を計画しています。

◆電力の脱炭素化に関する町の主な取り組み
・町内へ肉用牛の排せつ物や食品加工残渣(さ)主原料とする搬入型のバイオガス発電(500キロワット)を新たに導入し、発電時の余剰熱を活用し乾燥させた液肥濃縮ペレット肥料を生産し、農畜が連携する資源循環モデルを構築
・景観に配慮した太陽光パネルを住宅、事業所、公共施設に設置し、垂直型太陽光との組み合わせにより、冬期の発電量確保を図る
・小水力発電設備(200キロワット)を導入し、安定供給が可能な電源として整備し町内需要家庭へ供給
・家庭への高効率エアコン、給湯器、LEDの導入および断熱改修などへの支援制度創設

問合せ先:役場住民課生活環境室
【電話】87-0514