- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県飯豊町
- 広報紙名 : 広報いいで 2025年11月号
◆昭和時代の山間集落空間・暮らし・生業を住民と再発見ワークショップ
10月3日から5日にかけて「昭和時代の山間集落空間・暮らし・生業を住民と再発見ワークショップ」が開催されました。参加者は、全国から集まった大学生および大学院生8名。萩生地区を会場に、昭和時代に移転された旧大平集落の跡地を巡り、地域の自然や歴史、暮らしについて学びました。
初日は、旧大平集落出身者の案内で、旧集落跡地と周辺の自然を現地調査しました。調査を通じて、その土地特有の生態系と、かつての暮らしがどのように自然環境と深く結びついていたかを学習。移転先となった萩生地区の状況や、まちづくりの歴史に関する講義も行われ、町の発展経緯についての理解を深めました。
2日目は、旧大平集落出身者からの聞き取り調査を行い、旧集落での暮らしや生業、季節ごとの作業・食文化について学びました。昔の料理や日常用加工品の作り方にも触れ、その知恵を実際に学び、体感しました。その後、旧集落空間の復元模型制作に取り組み、実際の集落の姿を模型で再現しました。地域住民との交流会では、どのように自然とともに暮らし、生活を築いてきたのかを学び、地域とのつながりの重要性を実感しているようでした。
最終日は、2日間の成果を発表し、ワークショップを通じて得た知見や課題の意見交換を行いました。
このワークショップを通じて、地域の歴史や暮らしに対する理解を深め、住民と学生が共に学び合う貴重な機会となりました。こうした体験の積み重ねが、より持続可能な農山村を生かすための関係人口創出へとつながっていくことが期待されます。
問合せ:役場企画課総合政策室
【電話】87-0521
