くらし 町長コラム 温故創新

■地域公共交通
令和6年度末の庄内交通の「清川鶴岡線」の路線バス廃止に伴い、生活の足の確保のために、4月1日より鶴岡市の協力もいただき、新しい地域公共交通が誕生しました。
清川から藤島駅までは庄内町のデマンドタクシーを利用し、藤島駅から鶴岡までは鶴岡市藤島地域公共交通運営協議会で新設した路線バス「ふじつる号」によって鶴岡市街地までの移動ができるようになりました。
人口減少やマイカー利用などによる公共交通利用の減少は今に始まったことではありませんが、無くなってわかる影響は小さいものではありません。
令和4年度には余目酒田間の路線バスが廃止になり町単独でのデマンドタクシー対応としましたが、今回は鶴岡市との連携により利便性を維持したまま、費用についても負担軽減につながりました。少子高齢化、人口減少社会においては、それぞれの地域が抱える共通課題を従来の枠や形を超えて解決する手法が求められます。
移動支援については、余目第一~第三学区は、通院や買い物代行、外出支援などを行う住民ボランティアグループ「はっぴぃサポート」や第四まちづくりセンターで移送支援や生活支援を行う「便利屋わごう」があります。
町営バスは幹線路線、循環路線ともに経路や時間帯、バス停などの工夫をしているところです。また民間タクシーについては現在、プレミアム付きタクシー券やシニアわくわく応援チケットなどで利用促進・利便性の向上を図っていますが、地域公共交通の整備は喫緊の重要な課題となっています。
陸羽西線の利用再開を見据え、今後とも町民生活に支障が無いように事業展開と情報共有を図っていきますので、みなさんからも利用促進とアイデアなどよろしくお願いします。
庄内町長 富樫透