くらし キビタンのわかる県政

特定外来生物クビアカツヤカミキリの監視・情報提供にご協力をお願いします!

■クビアカツヤカミキリとは?
「クビアカツヤカミキリ」は、平成24年に国内で初めて被害が確認された外来種の害虫です。令和7年4月現在、15都府県で生息が確認され、隣県の群馬県、栃木県や茨城県にまで分布を広げています。この害虫は、幼虫がサクラやモモ、ウメなどの果樹類の中を食い荒らし、枯れさせてしまう恐ろしい害虫です。

■クビアカツヤカミキリの特徴
成虫の大きさは2~4cmで、胸の部分が鮮やかな赤色、頭部・腹部は黒色で艶があります(写真(1))。幼虫は、5~10月頃にかけてフラス(木くずや虫のふんが混ざったもの)を出しながら樹木の中を食い荒らし、樹木の中で2~3年過ごします(写真(2)、写真(3))。幼虫は春にさなぎになり、6~8月に成虫となって樹木の外へ脱出します。産卵数が非常に多く、秋までに1000個以上産卵することもあるため、被害が拡大します。
※写真は本紙またはPDF版に掲載されています。

■県の取組
県自然保護課では、早期発見、早期防除するための「福島県クビアカツヤカミキリ早期防除計画」を今年3月に策定しました。
この計画により、県病害虫防除所ではモモ園などの調査、チラシ配布などによる広報活動を行い、侵入の警戒に当たっています。昨年は、公益社団法人福島県植物防疫協会と連携し、県内の全ての小学校などにポスターを配布したところ、通報をいただくこともありました。

■県民の皆さまへお願いしたいこと
クビアカツヤカミキリによる被害は、農地や庭、公園などさまざまな場所で発生することから、多くの人の目による監視が重要です。管理する樹木や身近な場所にあるサクラなどを監視いただき、疑わしい成虫や被害の症状を見つけたときには、情報提供をお願いします。
なお、似ている害虫がいるため(写真(4)※本紙参照)、情報提供いただくときには、写真を添付してください。
また、この害虫の「飼育」や「生きたままの運搬」は禁止されています。詳しくは、病害虫防除所のホームページ(以下の二次元コード参照※本紙参照)をご覧ください。

報告先:
・農地以外(庭、公園、街路など)…福島県自然保護課【電話】024-521-7210
・農地(果樹園など)…福島県病害虫防除所【電話】024-958-1709