文化 写真が語る「いわき」の歴史 鉄道施設から新しい街へ

いわき地域学會 小宅幸一

昭和30年代、内郷駅は石炭貨物で、平駅もホームが少ないにも関わらず貨客が増えて容易に列車の増発ができず、いずれも飽和状態になっていました。長距離貨物輸送面では、まだ自動車よりも鉄道が優位な時代でした。
これを解消するために考えられたのが、平と内郷の間に広がる水田地帯を埋め立てて、貨物をさばく操車場を建設することでした。昭和42(1967)年12月には内郷貨物駅(後にいわき貨物駅)が開業。このなかに、発着線、仕分け線など28本もの軌条が設置され、駅の広さは14.3ha、長さが2.5kmにも及びました。
しかし、自動車貨物輸送に圧され、昭和62(1987)年2月末で廃止となりました。
跡地の利活用にはさまざまな提案が出されましたが、最終的に集合住宅、市総合保健福祉センター、内郷消防署などに生まれ変わり、現在に至っています。