- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県いわき市
- 広報紙名 : 広報いわき 令和8年1月号
■整形外科医療録(10)
▽子どもの四肢(しし)の痛み
子どもは大人と違ってちょっとしたことで痛みを訴えることがあります。
腕でよくあるのは親御さんが階段などで手を引っ張ってから、肘を痛がり動かさなくなることです。これは「肘内障(ちゅうないしょう)」といって、肘関節の親指側の骨を輪のように取り囲んでいる靱帯(じんたい)が外れかかって発生します。手をついたりぶつけたりしなくても発生します。医療機関で多くは簡単に治すことができ、小学生以上になると起こすことはなくなります。ぶつけた後に痛がるときには、肘の中の骨が折れていることがあり、レントゲンでの確認が必要になります。
下肢では、日中に遊びに行きよく歩いた後など、夜間にすねや脚の付け根を痛がることがあります。
すねの痛みは骨を囲んでいる骨膜などが刺激され発生するといわれ、翌朝には良くなっていることが多いです。
脚の付け根の痛みは、関節内に関節液が増加し圧が上昇することで発生しますが、安静により多くは改善します。痛みが継続する場合は、腫瘍などの可能性もあるため、医療機関へご相談ください。
■けんこうQ and A 腎臓内科(10)
▽腎移植ってどんな治療?~もう一つの選択肢~
腎移植は、腎臓の機能が著しく低下した末期腎不全の患者さんに対して行われる治療法で、健康な腎臓を移植することで腎機能を取り戻す方法です。透析に代わるもう一つの治療の選択肢として位置づけられており、移植後は透析が不要になり、より自由な生活が可能となります。
腎移植には「生体腎移植」と「献腎移植」の二種類があります。生体腎移植は、親や配偶者など近親者から提供してもらう方法で、手術の予定が立てやすく、成功率も高い傾向です。一方、献腎移植は、亡くなった方の善意で提供された腎臓を使用する方法で、日本臓器移植ネットワークへ登録が必要です。
移植後は拒絶反応を防ぐために、免疫抑制剤を継続的に服用する必要がありますが、多くの患者さんが日常生活に復帰し、仕事や趣味を再び楽しむことができるようになります。
腎移植は、生活の質(QOL)を大きく改善できる治療法です。
透析だけでなく、腎移植という選択肢があることを知り、自分に合った治療について早めに医師と相談することが大切です。
◇かかりつけ医の紹介・相談は、医師会事務局へ
提供・問い合わせ:(一社)いわき市医師会
【電話】38-4201
