文化 喜多方の美 美術館のコレクション No.39

■竹久 夢二〈ピクニックにて〉 1926年 紙・木版十度刷

画家・竹久夢二(1884~1934)は岡山県に生まれ、独学で習得した「夢二式」と呼ばれる美人画は当時の青年子女を魅了し、グラフィックデザイナーの先駆けとなりました。夢二は日本各地を旅して作品を残しており、喜多方には、1921(大正10)年に熱塩温泉に滞在しました。
本作は1924(大正13)年から1928(昭和3)年まで55冊刊行された高級月刊誌『婦人グラフ』に掲載された十度刷木版画です。夢二の木版画は表紙と挿絵に用いられ、読者の高い人気を集めました。