- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県伊達市
- 広報紙名 : だて市政だより 2025年6月号
国産天然はちみつ専門店
MARUCHO FARM(まるちょうふぁーむ)(月舘地域)
代表 菅野 敏弘 さん
娘 菅野 日葉里 さん
「自分たちがしぼった、100%天然のはちみつだけを提供する」ことにこだわる専門店「MARUCHO FARM」。市内外のイベントでの出店やワークショップなども行う中、代表を務める敏弘さんと娘の日葉里さんの、「心と身体においしいはちみつ」を提供するための努力や決意とは
◆受け継いだノウハウ(敏弘)
先祖代々農家の家系で、養蜂も親父から学びました。元々はモモやリンゴをメインとした果樹農家だったので、養蜂は身内や知り合いに配るくらいの規模だったのですが、高齢の親父に養蜂は大変で……でも、養蜂って実は権利関係が厳しいんですよ。巣箱を置く場所を誰かが登録したら、その半径2キロメートル圏内に重なるように巣箱を置いちゃいけないんです。良い場所は既に別の事業者が権利を持っていますから、そんな権利を手放してしまうのはもったいなかったんですよ。それで始めた養蜂ですが、本当に大変で、朝は早いし夜は遅い、睡眠時間を削って蜂に向き合ってます(笑)
◆自ら選んだ養蜂の道(日葉里)
小さい頃から仕事を手伝ってはいましたが、私が大学生の時に父が体を壊してしまったことをきっかけに、大学をやめて“代々続けてきたものを、今度は私が守る”ことを決意しました。
農業ってどうしても「汚れる」とか嫌なイメージがあると思うんです。でも、私が好きなネイルとかをしながら楽しく仕事している姿を見せていけば、「自分でもできる」って思って興味を持ってくれる人も増えるんじゃないかなと思っています。やっぱり仕事って楽しくできないと続かないですからね!
◎日葉里さん考案のデザイン
敏弘さん「俺らには思いつかないよ(笑)」
※詳しくは広報紙P.18をご覧ください。
◆良さを知ってほしいから(二人)
「はちみつ」と一言で言っても、花や場所によって味が異なるので、伊達市でしぼっているはちみつはここだけの味なんです。伊達市のはちみつのおいしさをもっと知ってもらうために、ワークショップやイベントでの出店など、ずっと続けてきたことを守りつつ、キッチンカーでの販売や6次化の取り組みなど、どんどん新しいことに挑戦していきたいと思います。
【Profile】かんの としひろ
1968年生まれ。57歳。前職では農業共済組合に務めており、50歳でMARUCHO FARMを設立。養蜂の道へ。
【Profile】かんの ひより
2003年生まれ。21歳。1年ほど前から従業員として働いており、若さならではの視点で商品開発や販売にあたる。
【MARUCHO FARM】
今年で創業8年目。伊達市を中心に活動する養蜂園。採蜜・瓶詰め・パッケージまで全ての工程を自社で管理する「本物のはちみつ」を提供する専門店。