くらし 特集 分ける。集める。生かす。―暮らしの中で進める、再資源化(1)―

■知っておきたい「ごみの今」と「減量のヒント」
国見町では、ごみの減量に取り組んでいますが、家庭から出るごみは依然として多い状況です。特に可燃ごみの中には、本来資源として再利用できるものが多く含まれています。町のごみの現状から、これからのごみ減量につながるヒントを探ります。

▽1人1日あたりのごみ排出量とは
1年間に町内から排出されたごみ(事務所や飲食店等から排出された「事業系一般廃棄物」を含みます)の総量を、各年度の10月1日現在の住民基本台帳人口と、各年度の日数(365日または366日)で割った数値のこと。

▽この町の「ごみの現状」
環境省が今年3月に発表した「一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和5年度分)」では、福島県1人1日あたりのごみ排出量が968グラムと全国でワースト2位に位置しています(下図)。さらに、同調査の中で私たちが住む国見町は1212グラムと福島県内59市町村の中でごみ排出量が4番目に多いという結果が出ています(下図)。この結果は、令和元年の東日本台風や令和3年、令和4年に発生した福島県沖地震に伴う「災害関連ごみ」がその要因として考えられますが、いまだ高止まりが続いている状況のため、対策が必要です。

▽ごみの処分費用
町では、ごみの収集と処分場までの運搬業務を専門業者に委託しています。
また、ごみの処分は、伊達市保原町にある「伊達地方衛生処理組合清掃センター」で行っていますが、国見町のほか、伊達市・桑折町・川俣町のごみの処理を行っており、それぞれの市町から搬入されるごみの量に応じた負担金を支出しています。
ごみの運搬から処理までに年間約7140万円の多額の費用がかかっています。

▽ごみ減量のカギは「再資源化」
ごみは、家庭から排出される「生活系ごみ」と、会社や飲食店などの事業活動によって排出される「事業系ごみ」に分けられます。国見町では、生活系ごみが65%、事業系ごみが約35%を占めており、町全体のごみ減量を進めるためには、私たちの暮らしの中から出る「生活系ごみ」を減らしていくことが重要です。
生活系ごみの種類別内訳を見ると、可燃ごみが87%と大半を占め、粗大ごみが8%、資源ごみが4%、不燃ごみが1%となっています。この結果からも、家庭から出るごみの多くが可燃ごみとして処理されていることが分かります。
そこで、カギとなるのが、可燃ごみの「再資源化」です。生活系ごみの中には、本来は資源ごみとして分別できる紙類やプラスチック製容器包装などが、可燃ごみとして多く排出されています。資源ごみを正しく分別し、再資源化を進めることで、可燃ごみの量を減らすことができます。
一人ひとりの分別の積み重ねが、ごみ処理量の削減や処理費用の抑制につながり、町全体のごみ減量を支える大きな力となります。