健康 院長先生の診察室から第43回

■公立藤田総合病院院長 近藤祐一郎先生
皆さん、帯状疱疹(=つづらご)をご存じですか?これは、加齢や免疫力の低下によって発症しやすくなる病気ですが、ワクチンで予防ができます。このワクチンは帯状疱疹を予防するだけでなく、症状を軽くしてさらに帯状疱疹後神経痛の危険性を軽減してくれます。
現在、「生ワクチン」と「不活化ワクチン」の2種類があり、どちらも予防効果があります。生ワクチンは1回の接種で済み、接種後5年で約50%、10年で約25%の予防効果が期待されます。費用は約1万円です。不活化ワクチンは2回接種が必要ですが、効果は高く、接種後5年で約85%、7年で約70%の予防効果が期待できます。費用は約2万円です。
接種対象は50歳以上の方ですが、今年度からは定期接種が始まり、65歳から100歳までの5歳刻みの節目年齢の方が対象となります。どちらのワクチンを選ぶべきか迷ったら、公立藤田総合病院でも接種を受け付けていますので、ご相談ください。