くらし 西郷村の家計簿ー令和6年度決算報告ー(1)

村では毎年2回、5月と11月に村の財政状況をお知らせしています。
財政状況から、皆さんが納めた貴重な税金や国・県からの補助金がどのように活用されたのかが分かります。今回は令和6年度の決算概要や村の財政状況をお知らせします。

■一般会計
一般会計は、行政の基本的な経費を、村税等を主な財源として経理する会計です。
歳入から歳出を引いた6億2,900万円のうち、翌年度へ繰り越す財源と昨年度の実質収支を除いた単年度収支は1億1,692万円の赤字となりました。

◆歳入
総額：126億9,706万円
前年度比：15億4,845万円減(10.9%減)

令和6年度は、村税が前年度比2億1,728万円(3.4%)減少しました。これは、個人住民税で定額減税に伴う収入減があり、法人住民税においても収入減となったことが主な要因です。また、県支出金についても、除染対策事業費の縮小に伴い、大幅に減少しました。

※決算額は、千円以下で端数調整しているため、各数値を合計しても合計値と一致しない場合があります。

○村税の内訳
村民税：25億957万円
固定資産税：33億3,758万円
軽自動車税：7,536万円
村たばこ税：1億7,929万円
入湯税：2,254万円

○その他自主財源の内訳
分担金・負担金：6,388万円
使用料・手数料：8,139万円
財産収入：4,378万円
寄附金：1億1,871万円
繰入金：2億1,239万円
繰越金：7億6,336万円
諸収入：3億2,352万円

▽用語解説
自主財源：村税や使用料等村が自主的に収入できるお金です。
依存財源：国や県が額や用途を決めて割り振られるお金です。
地方交付税：村の財政状況に応じて国から交付されるお金です。
国庫支出金・県支出金：特定の目的のために国や県から交付されるお金です。
地方債：特定の事業を行うため金融機関等から借入れるお金です。

◆歳出
総額：120億6,806万円
前年度比：14億1,409万円減(10.5%減)

令和6年度は、総務費が前年度比9億6,689万円(21.1%)減少しました。これは、新庁舎整備事業費が増額となった反面、放射性物質除染対策事業費、ふるさと融資貸付金が減少したことが主な要因です。また、教育費では前年度に学校給食センターが完成したことに伴い、大幅に減少しました。

◆村民サービスにかかった経費
村民1人当たりに換算すると58.4万円でした。(人口20,616人　※令和7年1月1日現在)

○内訳
議会費：議会運営や議員報酬等に　0.6万円
総務費：住民登録、地域安全、庁舎管理、村税の徴収、選挙等に　17.6万円
民生費：高齢者や子育て、障がい者の福祉推進のために　15.3万円
衛生費：各種検診や予防接種、ごみ処理等に　2.8万円
農林水産業費：農業や林業を応援するために　3.6万円
商工費：商工業や中小企業の応援、観光客の誘致のために　2.3万円
土木費：道路の補修や河川、公園の整備、村営住宅の管理等に　5.4万円
消防費：防火・消防活動(消防団)、消防車両の整備等に　1.8万円
教育費：幼稚園や小中学校の学校教育、文化財保護のために　6.2万円
上記の他に、公債費に2.8万円が使われました。

◆財産(村の財産)の状況
土地：881.2万平方メートル
建物：延べ床面積93,887平方メートル
有価証券：636万円
出資金：6億8,089万円

◆基金(村の貯金)の状況
基金は、特定の事業を行ったり、財源が不足したりしたときに使います。
令和6年度末残高：64億9,655万円　※一般会計の基金

○内訳
財政調整積立基金：34億5,029万円
人材育成基金：3億3,438万円
公共施設整備基金：17億8,590万円
等15基金

◆村債(村の借金)の状況
村債は、公共施設の整備等の大規模な事業を行うときの財源とします。
令和6年度末残高：62億9,671万円　※一般会計で借入した地方債

○公営企業会計の地方債残高(令和6年度末)
水道事業会計：8億477万円
工業用水道事業会計：6億8,020万円
下水道事業会計：24億9,536万円

○村債残高の推移(一般会計)