- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県楢葉町
- 広報紙名 : 広報ならは 第671号 令和7年12月号
『備えあれば憂いなし(医療費編)』
11月15日に開催された『農福フェス』、お越し頂きましたか?恒例行事(?)となった寸劇では、医療費や介護サービスの自己負担額減免の終了がテーマとして取り上げられました。
そこで、今回は「医療費」をキーワードに、賢い患者として過ごすためのヒントをお伝えします。
◆皆さんの医療費はどれくらい?
まずは、皆さんの医療費がどのくらいかかっているのか、国民健康保険(国保)と後期高齢者医療保険(後期)に加入している方の、令和6年度の一人あたり医療費をお伝えします。
医療費の自己負担割合が国保で3割、後期で1割だとすると、国保の自己負担額は約11万円、後期は約8万円となります。
定期的に保険者から送られてくる、医療費通知をご覧になり、ご自分の医療費がどのくらいなのか確認してみてください。

◆賢い患者になるには?
賢い患者になることを目指すことは、皆さん自身の健康度を上げて経済的負担を軽減するだけではなく、社会全体の医療費適正化にも貢献することにつながります。
今日から取り組めそうな事柄は…。
ご自身の体調を一番よく知っているのは、他ならぬ「あなた自身」です。日頃から健康に関心を持ち、医療者(医師・薬剤師・看護師など)と積極的にコミュニケーションをとる姿勢が、賢い患者になるためのカギです!

◆公費負担医療とは?
ところで、難病や精神疾患、肝炎といった、特定の疾患の治療には公費負担医療制度があります。
これは、社会福祉ならびに公衆衛生の向上等を目的としたもので、法律に基づき医療費の一部あるいは全部を公費負担する制度です。
ここでは、公費負担医療の一例を掲載します。
公費負担医療の対象となる方は、かかりつけ医から手続きに関する提案があるのではないかと思われますが、震災前にこれらの制度を利用していた方は、かかりつけ医に相談してください。
申請には医師の診断書が必要になるほか、申請から認定まで数ヶ月かかる場合もあるので、早めに手続きを進めることを強くお勧めします。

◆高額療養費制度とは?
1ヶ月の医療費の自己負担額には、所得に応じて「上限」があります。
万が一、大きな病気になったとしても、家計が破綻してしまわないよう、経済的負担が過度にならないようにするための仕組みです。
この制度の詳しいことは、医療保険者からのお知らせなどをご覧ください。
ところで、転職したりご家族の扶養から外れたりして、保険証の種類が変わった方は、きちんとお手続きをしていますか。
資格を喪失した「古い保険証」をお持ちのままですと、医療機関でのトラブルや、保険料の二重支払いなどの問題が発生します。喪失届の手続きが完了しているか、きちんと確認してください。
