子育て 教育長メッセージ

■夢と希望のある「学び」へ
新緑も深まりをみせ、さらには初夏を思わせる気候となってまいりました。
全国ニュースでは、早くも熱中症による救急搬送の報道がなされ、まだ身体が暑さに慣れていないことが原因で体調を崩す方々が増えているそうです。天気予報の情報を正しく理解して、安全・安心な生活が送れるよう十分お気を付けください。
一千有余年の歴史を経て、今なお息づく伝統の祭「相馬野馬追」は、国指定重要無形民俗文化財として存続させるため、関係者全員で協議を重ね、昨年度より開催時期を5月下旬に変更して開催することとなりました。さらに今年度から、近代に設定した女性騎馬の出場について、年齢制限などの諸条件を撤廃しての開催となりました。
今年度は、5月24日から26日の開催となりましたが、相馬野馬追の根底にある武士の精神や相馬藩によって守り継がれてきた武士道を継承しつつ、現在の世界情勢や道徳的価値観の多様性性を受容しながら将来に受け継いでいくことが大変重要であると思います。
なお、今年度の相馬野馬追については次号にてお知らせします。

■文部科学省及び復興庁への教育復興に向けた要望活動
5月12日、双葉地区8町村教育長会と県教育委員会が合同で文部科学省及び復興庁に要望活動を行いました。県からは鈴木竜次教育長と征木渉教育総務課長が出席されました。東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の事故により14年が経過した現在の双葉地区の教育行政と学校教育の現状を報告し、さらなる教育復興に向けた取り組みに支援をお願いすると同時に、令和7年度が第2期復興・創生期間の最終年度でもあるため、今後も継続的な支援が必要なことを要望してまいりました。

■第57回東北町村教育長連絡協議会定期総会・研究大会
5月20日・21日の2日間、秋田県サンルーラル大潟を会場に第57回東北町村教育長連絡協議会定期総会と研究大会が開催されました。教職員の働き方改革や部活動の地域移行、さらには探究学習による学びの改革について話題となりました。

双葉町教育委員会教育長 舘下 明夫