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■竹刀一振りに思いを込めて
剣道六段審査会に最年少で合格
杉森令依(れい)さん(29歳・下大野)

古河第一中学校の教員で剣道部の顧問を務める杉森さん。現在も総和剣道クラブに所属し、仕事との両立を図りながら数々の大会に出場しています。
昨年5月に合格率30%といわれる六段の審査に合格し、今後のさらなる活躍が期待される杉森さんに、剣道に対する思いなどを伺いました。

小学3年生の時に総和剣道クラブで剣道を始めた杉森さん。高校、大学と強豪校に進学し、教員になってからもクラブの道場で稽古を積むなど、日々鍛錬を重ねています。その成果もあり、難関の六段審査に県内女性最年少の29歳で合格しました。
当時、杉森さんは中学3年生の担任だったこともあり、多忙で満足な稽古もできなかったと言います。だからこそ審査にかける思いは強かったそうで、今までにない緊張感の中で楽しむことができたとのこと。職場の理解や道場の先生たちの指導のおかげと杉森さんは謙遜しますが、初段から一度も落ちることなく最速で合格したことは、杉森さんのたゆまぬ努力の結果に他なりません。
古河一中には3年前に赴任し、経験を生かして剣道部顧問に。勝敗だけにこだわらず、生徒がいつまでも剣道を好きでいてくれるような指導を心がけているそうです。その根底にあるのは剣道を通じて得られる礼儀と、支えてくれる人たちへの感謝の気持ち。自身も人としてさらに成長したいと熱いまなざしで語ります。
困難なことにも挑戦する姿を見てほしいと、七段合格を見据え、新たな一歩を踏み出した杉森さん。大好きな教え子たちと共に、今日も情熱を込めて竹刀を打ち込んでいます。