文化 常陸太田市・秋田市・仙北市 三市連携交流 佐竹氏がつなぐ絆

常陸の国を治めていた佐竹氏の国替を機縁とした、歴史的なつながりから、常陸太田市と秋田市、旧金砂郷町(現常陸太田市)と旧角館町(現仙北市)がそれぞれ交流を行ってきました。その後、三市が市町村合併を経て新市となったことを契機に、市民の友好関係と市勢のさらなる発展のため「三市連携交流」を行っています。今回は、合同企画として、三市連携交流都市の特産品の中でも「食」を紹介します。

■秋田市
秋田県のほぼ中央部に位置し、東には霊峰太平山(れいほうたいへいざん)を擁する出羽山地(でわさんち)、西には夕日の美しい日本海が広がる、緑豊かな公園都市です。

▽きりたんぽ鍋
炊いた米をつぶして棒に巻き、香ばしく焼いた「きりたんぽ」を、鶏肉やごぼう、せりなどとだし汁で煮込む鍋料理です。きりたんぽのもちもち食感と鶏だしの旨味が口いっぱいに広がります。

▽地酒
雪解け水の清らかな恵みと実り豊かな米を使った地酒は、すっきりと飲みやすいものから旨味を堪能できるものまで幅広く、郷土料理と合わせて楽しめます。

▽pickup情報/秋田市立佐竹史料館
秋田藩主・佐竹氏の歴史と藩政時代の暮らしや文化を伝える「秋田市立佐竹史料館」が、10月25日にリニューアルオープンしました。貴重な資料をより身近に感じていただけるようになりました。ぜひ、佐竹氏ゆかりの歴史等に触れてみてください。

問合せ:秋田市企画調整課
【電話】018-888-5464

■仙北市
田沢湖や武家屋敷、桧木内川堤(ひのきないがわづつみ)のサクラのほか、多くの伝統行事・イベントなど、豊富な観光資源を有する市として知られています。

▽もろこし
江戸時代発祥の、あずき粉と砂糖だけが原料の上品で香ばしいお菓子です。漢字で「諸越」と表記するのは、「諸々の菓子を越えて風味良し」と評価を得て銘を受けたからともいわれています。

▽西明寺栗
300年前に佐竹候が丹波(京都)・美濃養老(岐阜)地方から種子を導入し栽培を始め、年貢米の代わりに上納したともいわれています。大きさも日本一といわれ、赤ちゃんの握りこぶし大のものもあります。

▽山の芋鍋
田沢湖地区の名物料理で地元旅館・ホテルの板前さんたちが開発したのが始まりです。粘り気が強い「山の芋」をすりおろし、団子状にして鍋に入れます。味付けや具は宿や板前さんによって違い、さまざまな味が楽しめます。

▽pickup情報/たざわ湖スキー場眺望ブランコ「やっほい!ダイブ」
田沢湖を見晴らせる眺望ブランコです。
湖にダイブするような爽快体験を楽しんでください!
営業期間:4月下旬~10月下旬
*天候等により営業時間の変更や臨時休業日あり

問合せ:
・もろこし…観光情報センター「角館駅前蔵」【電話】0187-54-2700
・西明寺栗…西木町観光案内所【電話】0187-42-8480
・山の芋鍋・眺望ブランコ…観光情報センター「フォレイク」【電話】0187-43-2111

■道の駅ひたちおおたで「秋田物産展」開催!
秋田の名産品を取りそろえてお待ちしています。
とき:11月13日(木)~18日(火)

問合せ:市民協働推進課市民協働推進係
【電話】内線217

■有縁友好交流都市/仙北市角館のお祭り市民交流団派遣事業
9月8日・9日に市民交流団37人が仙北市を訪問しました。1tを超える山車(やま)18台が町内各地で曳きまわされる「角館祭りのやま行事」が行われており、「佐竹北家上覧」や「やまぶっつけ」などを見学し、参加者はその勇壮で優美な姿に感激していました。また、田沢湖のほとりにある「クニマス未来館」では、仙北市のまちづくりの取り組みや歴史・文化について、熱意あふれるお話を聞くことができ、仙北市との友好がさらに深まりました。

■姉妹都市/姉妹都市提携10周年記念臼杵市市民交流団来訪
10月17日・18日、大分県臼杵市より市民交流団が来訪しました。道の駅ひたちおおたで行われた交流会では、両市の市長、議長、教育長と二孝女顕彰会など約50人が参加し、新たな共同宣言書への調印が行われました。青蓮寺で二孝女顕彰会による歓迎会が開かれ、けんちんそばや抹茶が振る舞われました。また水府小では、臼杵市立川登小の児童7人が来訪し、歓迎セレモニーや交流が行われました。今回の交流をとおして、両市の絆を再確認し、さらなる交流の促進を約束しました。