文化 国際交流員シルビアさんの「Moriya’s diary!」

■ドイツのお水事情
10年前に初めて日本に来た当時は、炭酸水をあまり見かけないことにびっくりしました。なぜかというと、ドイツ人は炭酸水が大好きで、レストランやお店でお水を頼んだら、「炭酸入りですか? なしですか?」と必ず聞かれるからです。ドイツでは、水と言えば、炭酸入りとなしの両方なのです。
いくつかのヨーロッパの国では、日本のようにレストランで席に着いたら水が無料で提供されるわけではないので、有料で注文する必要があります。インターネットでは、たまに「ドイツはビールが水より安い」と言われることもありますが、必ずしもそうではありません。飲食店の一番安い飲み物は、「アルコールが入っていないもの」と法律で決められています。
ドイツでは基本的に水道水を安全に飲めます。ただ、ドイツの水道水は日本の水より硬く、味も少し異なります。日本の水道水と比較すると、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが多く入っていて、健康には問題ありませんが、硬水に慣れていない人はお腹を壊す可能性があるので注意する必要があります。
硬水を飲めない人はフィルターを使ったりスーパーでミネラルウォーターを買ったりしますが、ほとんどのドイツ人は水道水をそのまま飲むか、炭酸水メーカーを使って炭酸水を作って飲みます。炭酸水好きな私もドイツに住んでいたときは、家で水道水から炭酸水を作っていました。
日本はフードコートでも無料の水があってありがたいですが、炭酸水の提供がないお店が多いので少し残念です。それでも、日本の水に感謝しながら、この酷暑を乗り切りたいです。