- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県常陸大宮市
- 広報紙名 : 広報常陸大宮 2025年5月号
◆リスクが高まる40歳以上の方、妊娠中の方への検診助成をしています
歯周病検診を受けましょう
歯の2大疾患のひとつである歯周病。大人になってから歯を失う大きな原因でもある歯周病は、初期の段階ではなかなか自分自身で気づきにくい病気です。歯周病について知って、検診を受けて予防しましょう。
◇歯周病ってどんな病気?
歯周病は、歯周ポケット(歯と歯ぐきの隙間)から侵入した細菌の毒素の影響で、歯茎に炎症が起きて、腫れたり、出血しやすくなったり、歯を支える骨が溶けて歯がグラグラしたり抜けたりする病気です。特に40歳以上の方や妊娠中の方は歯周病にかかりやすいことが知られています。
令和4年度の厚生労働省の調査によると、15歳以上で4mm以上の歯周ポケットのある人の割合は47.9%で、約2人に1人は中等度以上の歯周病に罹患しているという結果も出ています。
・正常な状態
歯茎:ピンクで引き締まっている
歯周ポケット:深さが2mm程度まで
・歯周病
歯茎:細菌の影響で腫れている
歯周ポケット:深さが3mmを超え、プラーク(細菌の塊)が付着している
(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット)
◇動脈硬化、糖尿病悪化、早産など全身に及ぶ歯周病の影響
歯周病が及ぼす影響は、口腔内だけではありません。歯周病の原因である細菌の刺激などにより出てくる毒性物質は動脈硬化を誘発し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。さらに、毒性物質によって、血糖値を下げるホルモン(インスリン)が働きにくくなり、糖尿病の人は症状が悪化するという関係も明らかになってきました。また、妊娠中の方が歯周病になった場合、早産や低体重児出産のリスクが高くなることも指摘されています。
◇プラークを除くための歯磨き方法と検診を受けて歯周病予防!
自分に合った歯ブラシを選んだり、デンタルフロスや歯間ブラシを使いましょう。歯ブラシだけでは取れない歯周ポケットにあるプラークを取り除き、磨き残しを少なくすることが大切です。
また、普段の歯磨きでの予防に加えて、歯科で定期検診を受けることや、自分では取り除けない歯の汚れを取り除いてもらうことも重要です。
フロスや歯間ブラシでプラークを除くセルフケア
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定期歯科検診と歯石除去でプロケア
◇40歳・50歳・60歳・70歳、妊婦は歯周病検診が500円で受けられます
歯周病の早期発見・早期治療のため、年度内に40歳・50歳・60歳・70歳になる方に対し、歯周病検診が500円で受けられる受診券を5月27日に郵送します。また、妊娠中の方は親子(母子)健康手帳交付時に受診券をお渡ししています。この機会に、ぜひ歯周病検診を受診しましょう。
検診の詳しい流れはこちらから
※二次元コードは本紙をご覧ください。
問い合わせ:常陸大宮市総合保健福祉センター「かがやき」内 健康推進課
【電話】54-7121