くらし What are the SDGs?

■第19回 目標12「つくる責任つかう責任」
SDGsの目標12は「つくる責任つかう責任」です。現在、世界中では多くのものが日々生産、消費されており、それらには地球の限られた資源やエネルギーが使われています。この目標では資源やエネルギーを効率的に使い、生産と消費を持続的に行えるようにすることが目指されています。
私たちの生活に関係が深い課題としては、食べ残し、売れ残りや期限が近いなどさまざまな理由で、食べられる食品が捨てられてしまう「食品ロス」があります。日本での食品ロスの量は、年間464万トン(※1)と推計されており、人口1人あたり毎日おにぎり1個(102グラム)を捨てている計算になります。(※2)大量の食品ロスが発生すると、ごみ処理に多額のコストがかかるほか、可燃ごみとして燃やすことによる温室効果ガス排出や焼却後の灰の埋め立て等による環境負荷が考えられます。
目標12の達成に向けて、私たちが日頃からできることとして、次が挙げられます。
・社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援したりしながら消費活動を行う「エシカル消費(倫理的消費)」(※3)を意識する。
・すぐ食べる食品については消費期限や賞味期限が近いものを購入する「てまえどり」を実践する。
・不要になったものについて、譲渡・販売する等のリユースを検討する。
持続可能な社会の実現に向けて、できることから取り組んでいきましょう!

※1農林水産省・環境省(令和5年度推計)
※2政府広報オンライン「食品ロスを減らそう!今日からできる家庭での取組」
※3消費者庁「エシカル消費とは」