くらし [特集]おみたまベンチ物語~優しい地域のリレー~(2)

○ベンチの材料調達に貢献
大曲老人会 会長
大岩重信(おおいわしげのぶ)さん(90歳)
私の世代が役員だった頃は昔からの事業を続けることしか頭になかったですが、役員が若い世代に入れ替わって発想が変わりました。ベンチ作りという新たな挑戦をしていることに感心します。材料の調達が問題になったとき、同じ地区の前川さんのところに相談に行くと無償で提供してくれることになり、ありがたい思いでした。

○ベンチの材料を無償提供
株式会社前川林業 代表取締役社長
前川文広(まえかわふみひろ)さん(57歳)
大岩さんには昔からお世話になっていて、これほど地域のことに一生懸命な人はいないと思います。そんな大岩さんからの相談だったこともあり、地域のお役に立てるならと協力しました。提供したのは腐りにくく加工がしやすいヒノキの板材です。補修をすれば10年ほどは使えるので、長く使ってもらえたらうれしいです。

○製作チームのリーダー役
江戸笑遊会 会長
石上穹(いしがみたかし)さん(80歳)
元々手仕事が好きで、ベンチを作れないかと相談されて「作れるよ」と図面を引いたのが始まりです。材料を無駄にせず、背もたれをつけるなど使い勝手や安全面でも工夫しました。手仕事が得意な会員7~8名に声をかけ、作ったベンチは50台。メンバーとは、顔を合わせるたびに「次はいつやる?」があいさつ代わりになっています。

◆ベンチを通した居場所づくり
(福)小美玉市社会福祉協議会(おみたまにじいろクラブ事務局)
長谷川滉人(はせがわあきひと)さん

○始まりは1台のベンチから
ベンチプロジェクトは、「街なかにベンチがあったらいいよね」というアイデアをもとに、1台のもらい物のベンチから始まりました。古びたベンチが高齢者の手で塗り直され、まちの人から「こんな椅子がもっとあれば」という声が寄せられたことで、地域全体を巻き込んだ取り組みへと広がりました。

○ゆるいつながりが育んだプロジェクト
実現できたのは、「いい輪ネット(生活支援体制整備事業)」で生まれた「つながり」があったからこそ。毎月の和やかな集まりでは「こんなことやってみたいね」というアイデアがいくつも出て、多世代が関わるベンチプロジェクトや高校と地域を結ぶ活動といった取り組みが生まれています。

○まちに優しさを広げたい
ベンチプロジェクトには、木材の提供、製作の協力、子どもたちによる絵の彩りなど、世代を越えた市民の「できる」が集まり、少しずつベンチの輪が増えていきました。現在は約50台が各所に設置され、人が集い、語らい、憩う居場所として根づいています。ひとつのベンチには、たくさんの人の想いが込められています。これからも、小さなつながりから生まれる優しさを、まちに広げていきたいです。

◆あなたの力が必要です! ベンチプロジェクトに参加してみませんか?
ベンチを通したみんなの居場所づくりに協力していただける方を募集中です。関わり方は材料提供からベンチ作りなどさまざまあります。みんなに優しいまちづくりを一緒にやってみませんか。
協力内容:
(1)廃材などの材料提供
(2)ベンチ製作
(3)設置場所の提供、相談

問合せ:(福)小美玉市社会福祉協議会
【電話】0299-36-7330