くらし 新年のごあいさつ
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- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県大子町
- 広報紙名 : 広報だいご 令和8年2月号
新年を迎えるにあたり、町民の皆さまの日頃からの御理解と御協力に深く感謝申し上げ、年頭のごあいさつを申し上げます。
令和8年は、第7次大子町総合計画「だいご未来ビジョン2027」に掲げる将来像「豊かな資源をつむぎ 人々がゆたかに暮らし、訪れるまち 奥久慈に輝く日本一幸せなDAIGO」の実現に向け、社会情勢や地域課題の変化を的確に捉えながら、町政の主要施策を着実に前進させていく重要な年であると考えております。人口減少や高齢化、生活様式の多様化など、町を取り巻く環境が大きく変化する中にあっては、時代に即した持続可能な地域運営の基盤強化が、これまで以上に求められています。
旧役場跡地で整備を進めている防災道の駅に関連する建設事業につきましては、本年秋の完成を目指し、工事がいよいよ最終段階を迎えております。平常時には観光交流の拠点として町のにぎわい創出に寄与し、災害時には広域的な支援受入れや物資集積の拠点として機能するなど、防災と交流の両面を兼ね備えた施設となる予定です。
また、隣接地に建設中の(仮称)まちなか防災スクエアでは、過去の内水氾濫の教訓を踏まえ、地下貯水槽や排水ポンプの整備に加え、地上部における内水収容能力の強化を図る工事が進められています。あわせて、町内各所では国の直轄事業として河川改修工事が進行しており、令和9年の竣工を目指しています。これら一連の取り組みは、地域の安全性向上と将来にわたる活力創出の両立を図る、町の発展を支える重要なプロジェクトであります。
AI乗合タクシー「たくまる」は、本年で導入から3年目を迎え、生活交通として町民の皆さまに着実に定着してまいりました。高齢者をはじめ、移動手段の確保が課題となる中、通院や買い物など日常生活を支える移動手段として重要な役割を果たしています。今後も利用実績や地域の実情を踏まえ、スクールバスや路線バスとの連携を含めた運行体制の見直しを行い、移動に不安のない暮らしやすい地域づくりを進めてまいります。
教育分野では、町立中学校3年生全員を対象としたシンガポール海外語学研修を本年初夏に実施する予定であり、昨年から生徒および保護者を対象とした説明会を重ねてまいりました。国際的な視野や多様な価値観に触れる機会を全ての生徒に提供することは、将来を担う人材育成にとって大きな意義を持つものと考えております。さらに、地域みらい留学制度の活用により、大子清流高校への県外からの入学者も増加しており、学校の活性化と地域との協働を通じて、農業や林業をはじめとした地域産業の将来的な発展につなげてまいります。
子育て・福祉施策においては、無痛分娩費の助成や、常勤産婦人科医師の育成につながる就学資金貸与制度の創設など、切れ目のない支援体制の構築を進めております。人口減少という大きな課題に正面から向き合い、町の取り組みを近隣自治体へも積極的に発信してまいります。あわせて、高齢者の健康づくりや介護予防、生活支援施策を一体的に展開し、全ての世代が安心して暮らし続けられる地域環境の形成に努めてまいります。
令和8年度の重点施策としましては、「安全・安心で快適な生活環境の確保」「健康づくり・医療福祉の充実」「農林業振興および地域産業の活性化」「子育て・教育環境の向上」「公共交通やデジタル化等による暮らしの基盤整備」「協働による地域力の強化」の六つの柱を中心に、計画的かつ着実な事業展開を図ってまいります。これらの取り組みを通じ、地域課題の解決と将来に向けたまちの基盤づくりを一歩一歩刻んでまいります。
町政運営にあたりましては、町全体の利益と将来の展望を見据え、限られた財源を最大限に活かすことが不可欠であります。町民の皆さまにおかれましては、日頃より地域活動や各種事業に御参画いただき、その積み重ねが大子町の力となっております。今後とも町と地域がそれぞれの役割を担い、力を合わせて持続可能なまちづくりに取り組んでまいりますので、引き続き御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
本年が、町民の皆さま一人ひとりにとりまして、健やかで希望に満ちた実り多い一年となりますことを、心より祈念いたします。
令和8年1月
大子町長 高梨哲彦
