- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県大子町
- 広報紙名 : 広報だいご 令和7年7月号
お酒は適度な量であれば、気持ちをリラックスさせたり血流促進などの効果がありますが、飲み過ぎてしまうと肝臓などの身体や日常生活へも悪影響を及ぼします。
お酒を飲み過ぎて心身の健康を損なわないためにも、自分にあった量を決めて、健康に配慮した飲酒を心がけましょう。
■アルコール代謝のしくみ
(1)吸収
口から取り込まれたアルコールは、胃、小腸で吸収され、血液を通じて全身をめぐって肝臓に送られます。
(2)分解
肝臓に運ばれたアルコールは、アルコール分解酵素によってアセトアルデヒドという物質に分解されて、酢酸になります。
(3)排出
酢酸は、血液を通じて全身の筋肉や心臓に移動してさらに分解され、炭酸ガスと水になります。また、肝臓で処理されなかったアルコールは、汗、尿、呼気となって体外に排出されます。
お酒を飲み過ぎると、肝臓で処理しきれないアルコールは、血管から全身を巡り、再び肝臓に戻って処理されます。血中アルコール濃度がゼロになるまで繰り返します。
■お酒の適量を知っていますか?
適度な飲酒量は、1日平均で純アルコール量20gといわれています。
あなたは普段、どのくらいの純アルコール量を摂取しているか、確認してみましょう。
純アルコール量(g)=お酒の量(ml)×アルコール度数(%)÷100×0.8(アルコール比重)
(例)ビール500ml(5%)の場合、500(ml)×5%÷100×0.8=20g
▽純アルコール20gの目安
ビール:500ml(5%)
日本酒:180ml(15%)
焼酎:約110ml(25%)
ウイスキー:60ml(43%)
ワイン:約180ml(14%)
■自分に合った飲酒量を心がけて、負担のかからない飲み方をしましょう
お酒の飲み過ぎを防ぐためにも、あらかじめ量を決めて飲むことがポイントです。まずは自分が普段どのくらいお酒を飲んでいるか把握し、次のポイントも参考にしながら、身体に負担のかからない飲み方をしましょう。
▽身体へ負担のかからない飲み方のポイント
・食べながらゆっくり飲む
空腹状態でお酒を飲むと、血中アルコール濃度が急上昇して、短時間で脳機能が麻痺して酩酊状態になります。食事をしながらゆっくり飲みましょう。
・1週間のうち休肝日を作る
アルコールの分解処理には時間を要し、肝臓に負担がかかります。また、胃や腸の粘膜も荒れます。臓器を休ませるほか、アルコール依存症の予防のためにも、飲まない日を作りましょう。
・アルコール度の強いものは薄める
肝臓や胃腸を守るためにも、ウイスキーや焼酎などアルコール度数が高いお酒は薄めて飲みましょう。
・水分補給しながら飲む
アルコールには利尿作用があります。のどが渇いたからと飲んでも、水分補給にはなりません。逆に脱水症状を招きます。お酒を飲む前と飲んでいる間は、水を飲んでしっかり水分補給をしましょう。
問合せ:健康こども政策課
【電話】72-6611