- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県下野市
- 広報紙名 : 広報しもつけ 令和7年7月号
■高速道路と、旅の思い出
Autobahn und Reiseeindrücke
(アウトバーン ウントゥ ライゼアインドゥルッケ)
◇高速道路とAutobahn(アウトバーン)
初めて日本で高速道路に乗ったときは驚きました。それまで、ETCゲートというものがあることも知りませんでしたから。
今年のゴールデンウィークの頃、家族旅行で、レンタカーで高速道路をドライブしました。ドイツから来た家族には、日本での法定速度が時速100キロなのが意外だったようですが、地方のローカルな名産品や名物が売られているサービスエリアを楽しんでいました。
2025年7月現在、ドイツ国内では、高速道路は通行料無料で利用できます。それでも道はちゃんと整備されていますし、時速200キロ以上のスピードを出しても合法です!
ドイツと地続きのヨーロッパ内には様々な法律やその他の規制があり、自動車通行料金規制もさまざまなものがありますが、ドイツのアウトバーンは世界中で有名です。
ちなみに、ヨーロッパの自動車通行料金規制は、3つのグループに分けられます。第1グループの国では、全域において高速道路の通行料金を支払う義務があります。ポーランド、チェコ、フランス、ポルトガル、スイス、イタリア、アイルランドです。第2グループは、部分的に自動車通行料金がある国です。ベルギー、オランダ、スペイン、英国、デンマーク、スエーデン、ノルウェーです。第3グループは、自動車通行料金がない国です。ドイツ以外に、ルクセンブルクとリヒテンシュタインがあります。
◇家族との日本旅行
今年の5月、家族旅行で北海道と四国を訪れました。北海道では函館の五稜郭公園と小樽を観光し、四国では、徳島県の鳴門の渦潮と香川県にある高松の栗林公園を見に行きました!
大鳴門橋を見物した時に、第一次世界大戦で捕虜になったドイツ人が収容された坂東俘虜(ばんどうふりょ)収容所についての展示があり、いろいろと勉強になりました。敗者への深い思いやりを与えた松江豊寿所長について、明治時代に賊藩として虐げられた経験(註…松江所長の父は会津藩士だった)から、捕虜に対して配慮することを大事にしたと書いてありました。「彼らも祖国のために戦い、刀折れ矢つきて俘慮となったのだから」と。
徳島県の後は、大阪万博に行くため関西へ向かいました。ドイツの展示館はSDGsやリサイクル、ゴミや再生可能エネルギー(ソーラーエネルギーとグリーンエネルギー)などを題材にしていました。どの国の展示館にも色々な国から観光客が来ていて、国際的な雰囲気でした。フードコートではアフリカ料理やジャマイカの料理もありました!でも私が一番美味しいと感じたのは、もちろんドイツの展示館で買ったソーセージとビールでしたね!
今回、家族に日本のいろいろな場所を見せることができ、自分では当たり前だと思っていたことを家族の観点から指摘されたりして、とてもおもしろく楽しい時間でした。皆さんも、いつかどこか海外へ旅行できれば、必ず貴重な経験になるはずだと思います。異文化を体感すると、国際的な見聞を広めるだけでなく、他の国の人々の考え方や生活の違いをもっと理解することができます。
日本国のパスポートを所持している方に対しては、世界71の国(2025年7月現在)がビザ免除措置を実施していて、国によりますが、14日から90日まで、ビザなしで滞在することができます。機会があればぜひ利用してみてください。