文化 上三川こぼれ話 第40話「源氏にまつわる石碑」

先月号では、平将門にまつわる上総堂(かずさどう)をご紹介しましたが、上郷には源義家(みなもとのよしいえ)にまつわる伝承をもつ勝善神(しょうぜんしん)の石碑があります。
源義家は、河内国(現在の大阪府あたり)を拠点に勢力を拡大した河内源氏の一門で、前九年の役、後三年の役で活躍し名を馳(は)せました。その前九年の役の際、陸奥国の豪族安倍氏の反乱を鎮圧するために奥州へ向かった源義家とその軍勢でしたが、上郷のあたりで義家の愛馬が病気になり、手当てのかいもなく死んでしまいました。義家は手厚く葬(ほうむ)りましたが、その後、この地域では怪我をする馬が絶えなかったため、勝善神という石碑を建てて供養しました。
勝善神とは、主として馬産地において名馬の誕生を祈願する意味の強い信仰です。勝善は正しくは蒼前(そうぜん)といい、葦毛(あしげ)で4本の脚の膝から下が白い馬のことを指します。葦毛の馬は、七聡八白(しちそうはっぱく)といい、八歳になると白馬になるとされており、蒼前のような名馬の誕生を祈って祀られました。ちなみに、勝善(ショウゼン)は蒼前(ソウゼン)がなまったものだという説があります。
今年は午年。良い機会なので勝善神に会いに行ってみてはいかがでしょうか。

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