くらし 人生会議(ACP)ってなぁに?

「人生会議」とは、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称で、もしもの時のために、あなたが望む医療やケアについて、前もって考え、繰り返し話し合い、共有する取り組みのことです。
命の危機が迫った状態になると、約70%の方が、医療や介護などを自分で決めたり望みを人に伝えたりすることが、できなくなると言われています。
住み慣れた地域で、最期まで自分らしく尊厳を持って生きるために、今をあなたらしく豊かに生きるために、健康な時から、もしもの時のことを考えてみませんか?

健康状態に応じた人生会議(ACP…アドバンス・ケア・プランニング)

■人生会議をやってみたら…
ある日がん末期Aさんの訪問看護の依頼を受けました。訪問初日は本人の想いを傾聴し、数日後Aさんの家族、在宅医、ケアマネジャーと人生会議を開催しました。Aさんは「どんな状態になっても家で過ごしたい」と想いを伝えました。途中耐え難い痛みが出現し、家族は入院を考えましたが、本人の意向を尊重し自宅で過ごすことにしました。訪問看護師は、在宅医と連携し頻繁に訪問、薬剤で痛みの緩和をすることで落ち着きました。最期は家族に見守られながら、穏やかな表情で息を引き取りました。家族は「あの時、自宅で最期まで過ごしたいという言葉を聴いていなければ、痛みが出た時点で入院させていた。」と話していました。
皆さんも「もしも」の時のことを家族や身近な人と話してみませんか?
(青空訪問看護ステーション 所長 増村 永善(ますむら ひさ)氏)

■人生会議に関する図書の紹介
上三川町立図書館で、人生会議に関する図書の展示・紹介を行います。
展示期間:11月1日(土)~11月30日(日)
「人生会議」に関する本を読んでみませんか?
きっと、あなたの人生を豊かにしてくれることでしょう。

問い合わせ先:健康福祉課 高齢者支援係
【電話】0285-56-9191