健康 まずは1グラムから 〜ちょっと減塩、ずっと健康〜(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 群馬県
- 広報紙名 : ぐんま広報 2025年12月 No.439
「健康のために塩分を控えましょう」とよく耳にしませんか?
塩分(食塩)の取り過ぎは高血圧の原因となり、脳卒中などの脳血管疾患や心不全・腎臓病をはじめとする重病を引き起こすリスクを高めてしまいます。
群馬県民の1日の平均食塩摂取量は約10グラム。「群馬県健康増進計画」で目標とする7グラムを超え、これは10年間で、血圧が6ミリメートルHg上昇する摂取量だといわれています。
今回は、家庭での食事や外食時、スーパーマーケットでの買い物などで簡単に実践できる減塩方法や、県内企業の取り組みを紹介します。未来の健康な体を守るために、今日から食事にひと工夫してみませんか?
■いくつ当てはまる?食塩の取り方チェック
・料理の際に調味料を目分量で入れることが多い
・味の濃さを確認せずにしょうゆやソースなどをかけることがある
・かまぼこなどの練り製品や、ハム、塩鮭、いくらなどの塩蔵品をよく食べる
・漬物を小皿に分けずに大皿で食べることが多い
・顆粒だしや麺つゆなどの調味料をよく使う
・中華料理やパスタソースなどの合わせ調味料やルウ類(カレー・シチューなど)をよく使う
・ラーメンやうどんなどの麺類のスープを全部飲み切る
・みそ汁などの汁物を毎食飲むことが多い
・ラーメンとチャーハンやパスタとピザなど、味のついた主食を組み合わせて食べることがある
・加工食品や外食を利用するときに、栄養成分表示を参考にしていない
皆さんはいくつ当てはまりましたか?
実は、1つでも当てはまると食塩を取り過ぎている可能性があり、高血圧のリスクが高まってしまいます
参考:食塩減らして健康家族
■高血圧の原因とその予防法とは?
◇群馬県医師会 副会長
内科医 川島 崇さん
高血圧の原因としては肥満やストレスの他、たばこ、飲酒などがありますが、塩分の取り過ぎも大きな原因の一つです。「減塩」は取り組みやすく効果的な予防法です。
特に群馬県民は食塩摂取量が多い傾向にあり、食生活で見直せる点がたくさんあると思います。例えば、ラーメンやうどんのスープを飲み干さないだけでも1~2グラムの減塩につながります。
また群馬県は車社会で、近所での買い物にも車で移動している人が多いです。まずは、その移動を徒歩にすることから始めてみてください。少しの距離でも、継続すれば高血圧の予防や改善につながります。
実は、高血圧などが原因となる脳血管疾患は初期症状がほとんどありません。そのため若いうちから規則正しい生活をすること、定期的に健康診断を受けることなどが大切です。そして健康診断などで異常が見つかった際には必ず病院を受診し、再検査や治療を受け、発見された異常を見過ごさないようにしましょう。

■ご覧ください!一太のふらっとCafe
10月に開催した知事と県民の対話イベント「一太のふらっとCafe」でも、医療従事者の皆さんから脳卒中の早期発見や日常生活における減塩など、予防の重要性について意見がありました。
山本知事はこの対談を受け、定例記者会見で県民の皆さんに健康的な生活を心掛けるようメッセージを送りました。
