健康 まずは1グラムから 〜ちょっと減塩、ずっと健康〜(2)

■管理栄養士から学ぶ!おいしい減塩生活
◆県庁健康長寿社会づくり推進課
管理栄養士 明尾 祐希さん

減塩と聞くと「薄味で、物足りない」という印象を持つ人もいるかもしれませんが、実は工夫次第でおいしく減塩することができます。まずは毎日1グラムの減塩から始めてみませんか?

◇豆知識
野菜や果物を食卓に!
塩分(ナトリウム)を体内から排出する働きのあるカリウムは野菜や果物に多く含まれます。積極的に食事に取り入れましょう。
※腎臓病などでカリウム制限のある人は医師・管理栄養士に相談してください

◇みそ汁は具だくさんに!
みそ汁は野菜や豆腐、肉などで具だくさんにすると汁の量が減り、1杯で約0.5グラムの減塩に。
栄養豊富で一石二鳥!減塩みそを使うことでさらに効果アップ!

◇調味料の使い方にひと工夫!
しょうゆやソースなどの調味料は、上から「かける」より、小皿などに調味料を入れて「つける」と減塩につながります。

◇うま味や香りを楽しもう!
だしでうま味を足したり、生姜やゆずなどの香りが良い食材を料理に使ったりすると、調味料が少なめでも、満足感を得られます。

◇主食+主食の食塩量は?
ラーメンとチャーハンやうどんといなりずしなどの主食同士の組み合わせは、1食で1日の食塩摂取量を超えてしまいます。このような食塩の多い食事をしたときには、前後の食事で塩分を控え、調整することを心掛けましょう。

■栄養成分表示をチェックしよう!

食品のパッケージには栄養成分表示があります。スーパーなどで買い物をするときには、食塩相当量の少ないものを選ぶようにしましょう。

■ぐんまへらしおアクション
県では県内企業と連携して、減塩に向けた商品の提供や、広報などを行う「ぐんまへらしおアクション」に取り組んでいます。日常生活で自然に減塩できる食環境づくりを目指していきます。

◇事業者の皆さまへ
一緒に県民の減塩生活を応援してくれる食品事業者を随時募集しています!

◇県内企業の取り組みを紹介します
・とりせん
経営企画部 部長
佐々木 慎自さん
松島 彩子さん

「へらしおアクション」に参画するとりせんの皆さんに話を伺いました
私たちは食品を販売するだけでなく、子どもたちに向けた食育体験学習や料理教室などを20年以上開催してきました。
また塩分を控えた商品の開発にも取り組み、食塩相当量が基準値以内の「適塩」の惣菜などを販売しています。この取り組みが県の「ぐんまへらしおアクション」の目的に合っていると思い、参画しました。
適塩商品の開発では「おいしさを損なわない」ということを最も大切にしています。例えば「適塩増酢」という惣菜のシリーズでは、食塩を減らす分、酢を加えることで味の深みやコクがプラスされ、満足感が得られます。
今後も適塩商品などの販売や食育活動を通して、地域の皆さんと一緒に健康づくりに取り組んでいきたいと思っています。

問い合わせ先:県庁健康長寿社会づくり推進課
【電話】027-226-2602