子育て いきいき まえばし人

◆オリンピック金メダルを目指して
スノーボードの国際大会で優勝　杉田　壱蕗さん・12歳　共愛学園中1年

9月27日から10月2日にかけて、ニュージーランドで開催されたスノーボードの国際大会「カードローナ・ニュージーランド・ナショナルズ」のハーフパイプ種目で優勝した杉田さん。総合優勝を目指していたが、滞在中に左鎖骨を骨折するアクシデントに見舞われた。
「日本に帰国する選択肢もありましたが、現地で治療しながら大会に出ることを決めました」
肩を固定したまま挑んだ結果、ハーフパイプで優勝。総合成績でも準優勝になった。
「ハーフパイプは自分が得意とする種目なので譲れませんでした。準備していた技は、肩を負傷していたため、ほとんど試せませんでした」と悔しがる。
スノーボード競技をしていた父の影響で2歳から始め、小5でプロ資格を取得。雪のない時期は、人工芝やエアマットがある埼玉県内の施設で練習し、シーズン中はハーフパイプの施設がある岐阜県に遠征する。
今シーズンの目標は「ダブルコーク1080」という高難度トリックを大会で成功させることだという。
「仲間と競い合い、たたえ合えることがスノーボードの楽しさです」
将来の目標はオリンピックでの金メダル獲得とスノーボードやハーフパイプの魅力を広めること。世界を舞台に挑戦する12歳の視線は、すでに未来の雪上へと向けられている。