くらし いきいきまえばし人

■好きなものにありったけの情熱を
愛鳥週間ポスターコンクールで総裁賞
松島遥野さん・14歳 粕川中3年
昨年の夏休みに描いた棚田を泳ぐカルガモの親子の絵が、令和7年度愛鳥週間ポスター原画コンクールで最高賞の日本鳥類保護連盟総裁賞を受賞。5月10日(土)〜16日(金)の愛鳥週間に合わせて、松島さんの絵が啓発用ポスターとして全国に掲示される。
「祖父が守ってきた棚田を背景に、県内でも多く見られる鳥で実際に棚田の近くにもいるカルガモを組み合わせました」
本当はカルガモの目や羽毛をもっと描き込みたかったという松島さん。制作期間は約20日間で、部活動がない日は1日中描くこともあったという。
「遠くの山は青く描いたり、奥は暗く手前は明るく描いたりして、実際に見える風景をそのまま表現するようにしました。また、カルガモに視線がいくようにあえて背景を描き込みすぎないようにしました」
幼少期は外遊びが好きで、絵を描き始めたのは小学生の頃から。
「写生大会で金賞を取れなかったことが悔しくて絵を描き始めました。描くことが好きになり、たくさん描いているうちに写実的な絵を描けるようになりました」
松島さんは一つのことに集中して取り組む性格だそう。所属するバスケットボール部では副部長を務め、夢はプロバスケットボール選手。好きなものにはありったけの情熱を注ぐ松島さん。努力に裏打ちされた自信を武器に、夢に向かって突き進んでいく。