くらし 熱中人 153

■レスリング全国3位
◇自分で戦略を考えて戦うのが面白い
川島颯弥(そうや)さん(瀬戸井・15歳)

レスリングを始めたのは小学1年生の頃。チラシを見て興味を持ち、練習に参加したのがきっかけでした。当時は幼すぎて記憶は曖昧ですが、気付けばレスリングの魅力に引き込まれていました。マット運動やタックルの練習が楽しく、夢中で取り組んだそうです。
初めて大会に参加したのは小学1年生の時。館林市で行われた大会に出場しました。しかし、試合では一瞬のタックルで敗北し、何が起きたのか分からないまま負けてしまいました。この悔しさをバネに練習に励み、小学2年生の時、千葉県柏市で行われた大会で初優勝を果たします。その時の喜びはとても鮮明に覚えていて、両親のスマホには、嬉しそうな姿の写真が今でも残されています。
小学3年生から4年生の頃は、大会で1回か2回勝てる程度で、なかなか良い成績を残せず悔しい思いをしました。その後、小学5年生から6年生の頃は新型コロナウイルスの影響で大会の開催がほとんどなく、練習に集中する日々を過ごしました。
中学1年生の11月に行われた大会で敗北を経験。その時感じた悔しさは、これまでとは比べものにならないほど深いものだったと言います。この思いを糧に猛練習を開始。タックルの強化はもちろん、懸垂やロープクライミングなどの筋力トレーニングを取り入れ、千代田町ジュニアの道場で週3回、県立館林高校や他のクラブで週5回、計週8回の厳しい練習を積みました。その成果が表れ、中学3年生では第51回全国中学生レスリング選手権大会で男子3位という素晴らしい成績を残すまでに成長を遂げました。
現在は受験勉強をしながらも週5回の練習を継続し、技に磨きをかけています。力を入れているのは「相手の動かし方」。レスリングは相手にフェイントを掛けながら、動きを操作し、隙をついて攻撃を仕掛ける能力が重要。参考にしているのは、キューバ出身でオリンピック5連覇を達成した伝説のミハイン・ロペス選手の試合。彼のオリンピックでの映像を繰り返し視聴しながら、その試合展開を学び、自身のレスリングに活かしているとのことです。
川島さんは最後に「自分でオリジナルな戦略を考えたり、頭を使いながら戦って、それが上手くいくのが楽しいです。もちろんレスリングには地味な練習が多く、大変なこともありますが、その地道な努力こそが勝つためには欠かせないものだと思います。また、レスリングを通して体力や精神力が鍛えられたおかげで、大抵のことではくじけることがなくなりました。今後の目標は、高校生になってインターハイで優勝することです」と意気込みを語りました。

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