子育て おいしい給食ができるまで~川越市の食育~

市内学校向けの1日の給食数はなんと約28,000食!(小学校32校、中学校22校、特別支援学校1校合わせて55校)
3つ(今成・菅間・菅間第二)の学校給食センターで調理しています。今回は菅間第二学校給食センターの作業を紹介していきます。

■川越市の食育
生きた教材として活用することで、「生きる力」を育む学びの場になる給食。
給食には、児童生徒たちが食べるという体験を通して、さまざまな料理や食材、味を知り、食を大切にしてほしいという思いが込められています。自ら偏りなく食べようとする意欲を育てることを目的に、栄養士が小学2年生向けに食の授業を市内全校で年に2回ずつ実施しています。
そのほかにも次の取り組みを実施しています。
・教室に届く「給食ニュース」
・リクエスト献立
・家庭向けの「給食だより」
・保護者主催の給食試食会 ほか

■川越産の食材の使用
川越市の給食は新鮮で安全な川越産農産物を優先的に使用しています。
令和6年度に提供された給食では米、ホウレンソウ、小松菜、チンゲン菜、人参、枝豆、トウモロコシなど18品目の川越産の農産物を使用しました。
菅間第二学校給食センターには加工室があり、旬の時期に収穫した川越産のホウレンソウや小松菜を冷凍加工し、川越産の野菜が出回っていない時期に同センター内で調理する給食に使用するなど、さまざまな工夫を凝らしています。

■アレルギー対応食
専用の調理室で調理することにより、アレルゲンの混入を防止します。調理後は個別の専用容器を使用し、各学校へ配送します。

■川越たっぷりみそ汁ができるまで
◇荷受け
毎日業者が搬入する商品の鮮度、温度、異物などしっかりチェックします。

◇下処理
異物混入を防止するため、洗浄作業は全て手作業で確認しながら3~4回水槽を変えて洗います。

◇煮込む
下処理の済んだ食材を火の通りにくい物から釜に入れ、煮込んでいきます。

◇味見
料理の中心温度確認後、栄養士と調理員で味や火の通り具合を確認します。

◇配缶
出来たての給食が子どもたちに届くように、給食時間に合わせて、クラスごとの容器に分けます。

◇配膳
身支度を整えた給食当番が上手に一人分を盛り付けていきます。

◎おいしい給食を作るには技術+体力です!

■川越市のこだわりの給食
高階小学校6年2組 10月20日のメニュー
◇ひじきの炒め煮
給食センターの釜でじっくり煮含めます。ごはんとの相性も抜群です。

◇川越たっぷりみそ汁
市制施行100周年を記念して作られたメニュー。
カツオなどのだしを丁寧にとり、豚肉や油揚げ、その月に合わせた川越産の野菜を使用したみそ汁です。
赤みそと白みそを使用することにより深みのある味わいになります。今回は川越産の里芋、大根、チンゲン菜を使用しています。

◇いわしの煮つけ
骨まで柔らかく加圧加工したものを使用しています。骨を気にせず、身もとても柔らかく、カルシウムもとれる給食に欠かせないメニューです。

◇ごはん
100%川越産の米を使用しています。

■栄養士さんに聞いてみました
Q:献立を作っている時に考えていることは何ですか?
A:国が定めた栄養の基準をもとに献立を作成していますが、実際に食べてもらって初めて子どもたちの栄養になります。食べきれる量か、食べやすい味か、どうしたら子どもたちに必要な栄養が届く献立になるかを考えています。
渋谷さん

Q:1年でどれくらい新しいメニューができるの?
A:川越産の食材、旬、栄養等を考慮し、年に20品以上の新メニューを開発しています。行事食や世界の料理など、子どもたちに楽しんでもらえるようバリエーション豊かな献立作成を心掛けています。
山科さん

問合せ:学校給食課
【電話】223-6035
【FAX】223-0935