- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県秩父市
- 広報紙名 : 市報ちちぶ 令和7年6月号
■発泡ポリスチレン製容器の変質・破損に注意!
◇事例
スーパーで購入したカップ麺に湯と食用油(えごま油)を入れ、所定時間経過後、汁を飲むためにカップを持ち上げたところ、カップの底が割れ、指に熱湯がかかった。医者に見せるほどではなかったが、危険だと感じた。
発泡ポリスチレン製容器は、ポリスチレンを発泡させて作られた容器で、軽くて丈夫で、クッション性があり、熱を伝えにくく、食品の保存性に優れています。このため、主に、即席カップめんなどの食品の容器として使用されています。
しかし、利用性の高い容器である一方、本事例以外にも、即席カップめんを調理した際、MCTオイルなどの食用油を加えたことで、容器が破損してやけどを負ったという事故も発生しています。
国民生活センターが再現実験を行ったところ、発泡ポリスチレン製容器に湯と4種類の食用油(MCTオイル、ココナッツオイル、えごま油、アマニ油)をそれぞれ加えた結果、湯と食用油のいずれを先に加えても、発泡ポリスチレン製容器が変質しました。また、食用油の加える量によっては容器が破損し、湯が漏れ出したことから、やけどをするおそれもあります。
◇消費者の皆さんへのアドバイス
・発泡ポリスチレン製容器に、MCTオイルなどの食用油を入れると容器を変質・破損するおそれがあります。漏れ出た湯でやけどをするおそれもあるので、発泡ポリスチレン製容器の即席カップめんを調理する際は、添付以外の食用油は加えないようにしましょう。
・食用油を加えたい場合は、即席カップめんの中身を、発泡ポリスチレン製容器以外の別の容器に移してから加えるようにしましょう。
◇参考
即席カップめんへの添付以外の食用油などを添加してはならない旨の表示義務はありませんが、一部の業界団体は自主的に商品本体への注意喚起を表示しています。食用油の一部には、ポリスチレン製の食品容器に使用してはならない旨の表示が記載されているものもあります。
◇秩父市消費生活センター
毎週月~金曜日(祝日はお休み)9時~12時、13時~16時
【電話】25-5200