- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県飯能市
- 広報紙名 : 広報はんのう 2025年12月1日号
今年もあとわずかとなりました。クリスマスや忘年会など、楽しいイベントが増える季節です。友人や職場の仲間とお酒を楽しむ機会も多いかもしれません。そんなときに気をつけたいのが急性アルコール中毒です。
■急性アルコール中毒とは?
「一気飲み」などでたくさんのお酒を飲むと、体がアルコールを処理しきれず、血液中のアルコール濃度が一気に上がってしまいます。その結果、意識がもうろうとしたり、体が思うように動かなくなったりする状態を「急性アルコール中毒」といいます。
■どんな症状が出るの?
アルコールは脳に作用して「酔い」を起こします。軽いうちは顔が赤くなったり、気分が明るくなったりする程度ですが、酔いが進むと歩けなくなったり、意識がもうろうとしたりします。さらに悪化すると意識を失い、呼吸が止まってしまうなど、命にかかわる危険もあります。
■サービスを活用してみましょう!
「アルコールウォッチ(厚生労働省ホームページ)」では、飲んだ量からアルコールの分解時間を知ることができます。自分の飲酒習慣を振り返るきっかけとして、ぜひ活用してみてください。また、お酒のことで悩んでいる方、やめたいけれどなかなかやめられない方を対象に、飯能市では「はんのう酒害相談会(12ページ)」を開催しています。保健師や断酒会の会員、アルコール依存症の方と一緒に、安心して話したり考えたりできる場です。アルコール依存症ではなくても、飲酒について気になる方は参加できます。詳しくは保健センターまでお問い合わせください。
■予防のためにできること
1.短時間で大量に飲まない
「一気飲み」は特に危険です。お酒は自分のペースで。
※純アルコール20g(ビール中瓶1本、日本酒1合、ワイン2杯程度)が1日の飲酒量の目安といわれていますが、体質や体調によってリスクは変わります。女性は、この半分の量が目安です。
2.飲む前や飲んだ後に食事をとる
空腹で飲むと酔いやすくなります。おつまみなどを食べながらゆっくり飲むことが大切です。
3.水分を一緒にとる
お酒の合間に水やお茶を飲むと、アルコールが体にゆっくり吸収されます。「場の空気を壊したくない」と思うこともあるかもしれません。しかし、ときには「今日は控えておきます」と伝えることも、健康を守るための大切な一歩です。また週に2日は休肝日を作るよう意識していきましょう。
■リスクが高い人(次の方は特に注意)
・若い方(体がアルコールに慣れていない)
・女性(体内の水分が少なく、アルコール濃度が高くなりやすい)
・高齢者(代謝が落ちている)
また、お酒を飲むと顔が赤くなりやすい方は、アルコールの分解が遅いため特に注意が必要です。自分の体質を知りたい場合は、医療機関で「エタノール・パッチテスト」を受ける方法もあります。
問い合わせ:保健センター
【電話】974-3488
