くらし STOP!特殊詐欺被害 ー特殊詐欺から財産を守る

■忍び寄る特殊詐欺
近年、巧妙化する特殊詐欺の被害が後を絶ちません。電話やSNSを通じて、親族や警察官、銀行員、市役所職員などを装い、言葉巧みに現金をだまし取る犯罪は、誰もが被害に遭う可能性のある身近な脅威となっています。
高齢者を狙ったオレオレ詐欺や還付金詐欺、若年層をターゲットにした架空料金請求詐欺やSNS型投資詐欺など、その手口は多岐にわたります。「自分はだまされない」と思っている方も決して他人事ではありません。
県内では依然として多くの被害が発生しており、市内の被害件数は減少傾向にありましたが、令和7年は増加の兆しが見られます。
大切な人を被害から守るため、特殊詐欺の傾向や対策を知り、日頃から防犯意識を高めましょう。

特殊詐欺の被害状況(市内)

※令和7年は1~3月までの暫定値

特殊詐欺の被害状況(県内)

※令和7年は1~3月までの暫定値

■市内ではこんな手口で被害が発生しています
○オレオレ詐欺
息子や孫などを装い、電話で「事故を起こして、示談金が必要」「会社のお金を使い込んで賠償しなければならない」などと現金をだまし取る手口です。

○還付金詐欺
市役所や税務署の職員を装い、「税金や医療費などの還付に必要な手続きです」などとATMを操作させ、現金を振り込ませる手口です。

○預貯金詐欺 キャッシュカード詐欺盗
警察官、銀行員などを装い、「預金を保護する」「キャッシュカードが不正に利用されている」などの理由をつけ嘘の手続きを説明し、自宅を訪れて預金通帳やキャッシュカードをだまし取る手口です。

○架空料金請求詐欺
「有料サイトの未払いがある」「訴訟を起こす」などと身に覚えのない請求書やメールを送り付けて不安をあおり、コンビニエンスストアで電子マネーを購入させたり、現金を振り込ませる手口です。

○この他にも次の特殊詐欺があります
・融資保証金詐欺
・金融商品詐欺
・ギャンブル詐欺
・交際あっせん詐欺

■特殊詐欺○×クイズ
クイズで確認してみよう
(1)市役所などが電話でATMを操作させ、税金や保険料を還付することはない。
(2)身に覚えのない請求が届いたら、記載されている連絡先にすぐに電話をして確認する。
(3)警察や銀行から「キャッシュカードが犯罪に利用されている」と連絡を受けた後、自宅に来たためキャッシュカードを渡した。
「答えは7ページ」

■特殊詐欺被害にあわないためのポイント
加須警察署の生活安全課長に聞きました

○Point! 知らない番号からの電話には出ない
・固定電話は、常に留守番電話を設定しておきましょう
・犯人は、国際電話を使用することがあるため、不要な場合は国際電話の発信、着信を休止しましょう

国際電話不取扱受付センター(費用無料)
電話番号:【電話】0120-210-364(通話料無料)
受付時間:
オペレータ案内…平日9時~17時
自動音声案内…24時間365日

○Point! 普段から離れて暮らす家族に電話し、絆を強める
・オレオレ詐欺などの電話がかかってきたとき、声の違いに気づく可能性が高まります
・近況を把握し、特殊詐欺と思われることがあったときは、警察へ相談しましょう

○Point! 電話などでお金の話が出たら家族や警察に相談する
・金銭を要求する話が出たら、一旦電話を切って家族や警察に相談しましょう
・市役所や銀行などが電話でATM操作をお願いすることはありません

■加須警察署 生活安全課長 平良(たいら)誠さん
特殊詐欺全体の被害者は高齢者が大半を占めますが、若い人の被害も発生しています。最近の手口として、警察官をかたり、SNSを使ってニセの警察手帳や逮捕状を見せる特殊詐欺も出てきていますが、警察官がSNSを使って連絡をすることも、警察手帳や逮捕状を見せることもありません。警察署などの電話番号を偽装して表示させることもあるため、注意が必要です。
特殊詐欺の犯人は言葉巧みにだまそうとしてきますので、在宅中も留守番電話をセットすることをお勧めします。
特殊詐欺かどうか怪しいと思ったときは、警察署や家族に相談してください。警察署への連絡は110番でも構いません。間違いだったらどうしようと心配せず、遠慮なく連絡してください。

■1つでも当てはまる場合は、詐欺の可能性あり!
・「逮捕を逃れる」「示談」を理由に現金を要求してきた
・通話の途中で関係者(弁護士、警察官など)と名乗る者に電話を代わった
・「ATMで振り込み」と言ってきた
・LINE通話を求めてきた
・「誰にも言うな(相談するな)」と言われた
怪しいと思ったらすぐに連絡・相談を
加須警察署
【電話】0480-62-0110または【電話】110

■特殊詐欺 クイズの答え
(1)○
市役所などが税金や保険料などの還付手続きで、ATMの操作を指示することはありません。
(2)×
身に覚えのない請求は、詐欺である可能性が高いです。安易に連絡先に電話してしまうと、個人情報を聞き出されたり、さらなる詐欺に誘導される危険性があります。連絡したりせず、まずは家族や警察に相談しましょう。
(3)×
警察官や銀行員が自宅を訪問してキャッシュカードを預かることはありません。

■詐欺に引っかからないために
市では加須警察署と協力して特殊詐欺注意喚起の防災行政無線を流すなど、被害の撲滅に向けた活動を行っています。
また、市防犯協会、加須警察署、株式会社わたらせコミュニティメディアと連携し、特殊詐欺被害防止キャンペーンソング「サギ引っかからない宣言!」を作成し、4月13日にお披露目イベントを行いました。
今後、さまざまな機会にキャンペーンソングを活用しながら、詐欺被害撲滅に向けた活動を行っていきます。

問合せ:交通防犯課
【電話】内線271