文化 かすかべ 今昔絵巻

◆118 年の始めの例(ためし)とて、粕壁町(かすかべまち)商売繁栄双六(すごろく)
お正月の歌として、「年の始めの例とて、終わりなき世のめでたさを、松竹(まつたけ)たてて門(かど))ごとに、祝(いわ)ふは今日こそ楽しけれ」と歌われる有名な歌があります。この歌は、1893(明治26)年、官報3073号付録として告示された「小学校祝日大祭歌詞並楽譜(しゅくじつたいさいかしならびにがくふ)」にあるものです。一家団欒(だんらん)でお正月を迎えた楽しい情景が思い出されます。
今回は、この歌の世界にぴったりな、郷土資料館所蔵の粕壁の商家ゆかりの双六を紹介します。この双六は、昭和初期に印刷されたもので、粕壁の商家が得意先や取引先に新年のあいさつとして配布したものです。
双六のマスは、「振出(ふりだ)し」から「上(あが)り」まで36マスあり、各マスには当時の粕壁の呉服店、洋服店、靴店、箪笥(たんす)店、食堂、酒店、時計店、医院、薬局、書店、印刷所、茶舗(ちゃほ)などさまざまな商店が描かれ、広告にもなっています。
現在も続く老舗のお店、惜しまれつつなくなったお店など、粕壁町のお店の思い出や移り変わりがよく分かる資料となっています。
郷土資料館では、「武州(ぶしゅう)粕壁町商売繁栄双六」と「粕壁町商売繁栄双六」という2種類の双六を収蔵しています。新年にあわせて、郷土資料館展示室で双六を公開します。
ぜひご覧いただき、当時のお店のことやお正月の情景を思い浮かべ、今と昔を比べてみてください。

問合せ:文化財課
【電話】048-739-6811