- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県羽生市
- 広報紙名 : 広報はにゅう 令和7年12月号
Ushikubo Yukinori 丑久保 行紀さん
(羽生、41歳)
羽生のここが好き:愛犬との散歩コースである利根川の河川敷です。途中、ウユニ塩湖のように反射した田んぼの水面を見て海外を感じています。
次の方へ:同じ児童福祉の仕事に携わり、施設の子たちもお世話になっています。市内の認定こども園を営む、金久保直宏さんを紹介します。
■祖父代から続く児童養護施設 子どもたちの未来を考える
祖父の代から続く市内の児童養護施設で働く、丑久保行紀さん。事務長として約60名の子どもたちが暮らす施設の運営・管理などを手がけます。施設に携わる両親を見て育った丑久保さん。跡継ぎを期待する周囲からの声も多く、幼い頃から家業を継ぐことを意識していたそうです。大学卒業後、家業に入ると児童指導員として7年間、現場で子どもたちの生活支援などに従事しました。現在は裏方で職員をサポートし、施設の円滑な運営を支えています。
丑久保さんは、子どもたちが24時間安心・安全に暮らせるよう、準備と気づかいを大切にしていると話します。「何事にも準備して余裕を持つことで、有事の際に落ち着いた対応ができ、相手を思いやる心のゆとりも生まれます。また、他人を気づかい想像することで、潜在的な危険を未然に防ぐことにもつながります」と思いを込めます。
長年施設で働いてきた丑久保さんは、子どもたちと向き合ってきた日々を振り返ります。「退所した子が会いに来てくれたとき、思い出話の中で、自分との関わりがその子の成長の糧になったと話してくれて。立派になったなと思うとともに、この仕事をやっていてよかったなと嬉しく感じます」
丑久保さんは施設や地域の子どもたちの未来を考え、これからも成長を見守り続けます。
