- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県羽生市
- 広報紙名 : 広報はにゅう 令和7年8月号
Ishikawa Atsunobu 石川 篤信さん
(藤井上組、49歳)
羽生のここが好き:自宅から眺める田園風景です。遠くに利根川に架かる鉄橋も見ることができ、緑豊かで広々とした景色に癒されます。
次の方へ:同じ消防団の団員で、年上の世代でも分け隔てなく接してくれます。市内の自動車販売店に勤める、吉田遥紀さんを紹介します。
■地域に根差した葬儀屋 思いを込め、最後のお別れを
市内で葬儀屋を営む、石川篤信さん。父代から約50年続く老舗の葬儀会社の2代目を務めます。幼い頃から家業を継ぐことを考えていた石川さんは、高校、専門学校を卒業後、修行のため県外の葬儀会社に就職しました。「現地に住み2年半働きながら、仕事の基礎を叩き込まれました」と当時を振り返ります。23歳で家業に戻り、一般職として3年勤めた後、専務取締役に就任。10年前、父から事業承継しました。
日々の仕事で石川さんは、依頼主から葬儀の形式や規模、費用などさまざまな相談を受けています。「百人いれば、百通りの葬儀があります。故人様やご遺族の要望に真摯に向き合い、その人に合った葬儀を提案します」。また近年は、故人の個性を尊重した葬儀が主流となっています。「人生最後のセレモニーを、故人様の思いが込められた葬儀にしたい」と話します。
石川さんは、地元の小中学校や消防団などの地域活動に積極的に参加しています。「生まれ育った地域への恩返しになれば」と思いを打ち明けます。節目の学校行事では、子どもたちのために花火大会などを企画したりもしました。「子どもたちに夢と挑戦する心を持ってほしい」と石川さんは願います。地域に根差した葬儀屋として、故人への思いがこもった最後のお別れをお手伝いします。