文化 Tradition

■羽生市こども歌舞伎保存会
喜右ェ門新田では、戦前から毎年10月10日前後に八幡神社で開催される例大祭で、森の石松、国定忠治などの田舎芝居が奉納されてきました。
平成2年に大人の芝居とともに、こども歌舞伎が初披露され、以来小学校5年生を中心に演じてきました。平成20年を最後に一時中断しましたが、平成27年に地域住民の強い後押しにより、「羽生市こども歌舞伎保存会」が結成され、現在も地域の伝統を守りながら、新しい世代へと歌舞伎の魅力を伝えています。
演目には、「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」の一幕に「白浪(しらなみ)五人男」という名で知られる有名な歌舞伎があります。江戸時代に作られたもので、白浪は盗賊を指し、白浪五人男は盗賊が活躍する物語として当時から人気がありました。個性豊かな5人の盗賊たちが名乗りを上げ、見み得えを切る名場面で知られ、今も多くの観客を惹きつけています。
今年度の保存会は、大人13名、演者6名、保護者6名の計25名で構成され、10月12日(日)に行われる秋の例大祭に向けて練習に励んでいます。例大祭の他にも「世界キャラクターさみっとin羽生」や「羽生PA鬼平江戸処」など、地域のさまざまな行事で公演しています。地域の伝統を体感し、未来へとつなぐこの活動に興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

問合せ:
羽生市こども歌舞伎保存会 林【電話】080-6862-6179
市郷土資料館【電話】562-4341