- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鴻巣市
- 広報紙名 : 広報こうのす「かがやき」 令和7年9月号
■薬を飲むタイミング
薬を薬局でもらう時、薬の入った袋は「薬やくたい袋」と呼ばれ、用法・用量が記載されています。
薬を服用するタイミング(用法)には、食前、食後、食間、就寝前、起床時などがあります。
食前とは、食事の約三十分前で胃の中に食べ物が入っていない時です。食べ物や胃酸の影響を受けたくない薬や食事で血糖値が上がるのを抑える薬などは食前に飲みます。
食後とは、食事の約三十分以内で胃の中に食べ物が入っている時です。特に指示がなければ薬は通常食後に飲みます。食物の消化を助けて胃もたれなどを防ぐ薬、食べ物と一緒でないと吸収されない薬などは食後に飲む必要があります。
食間は食事の最中と勘違いされる方がいますが、食事と食事の間の事で食事を終えてから約二時間後が目安です。空腹の状態で飲むと吸収が良い薬や、胃の粘膜を保護する為の薬などは食間に飲みます。就寝前とは就寝する三十分ぐらい前になります。睡眠を改善する薬や飲むと眠くなる薬などは寝る前に飲みます。起床時に飲む薬として骨粗しょう症の薬があります。理由は水以外の飲み物や少しの食べ物でも吸収に影響を受けやすいからです。
薬を服用するタイミングには理由があります。飲み忘れたり、食事がとれない場合など、どうしたらいいかわからない時は、町の薬局の薬剤師にご相談ください。
(鴻巣薬剤師会)