- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県鴻巣市
- 広報紙名 : 広報こうのす「かがやき」 令和7年11月号
■アイフレイルについて
アイフレイルとは、加齢による目の機能低下のことです。失明原因の上位を占める緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性などの早期の治療介入を必要とする状態から、かすみなどの不快感を感じたり、若いころに比べてなんとなく見にくいと感じる程度の状態まで含んだ概念です。
次のセルフチェックで2つ以上当てはまった方はアイフレイルかもしれません。
(1)目が疲れやすくなった
(2)夕方になると見にくくなることがある
(3)新聞や本を長時間見ることが少なくなった
(4)食事の時にテーブルを汚すことがある
(5)眼鏡をかけても良く見えないと感じることが多くなった
(6)まぶしく感じやすい
(7)まばたきしないとはっきり見えないことがある
(8)まっすぐの線が波打って見えることがある
(9)段差や階段で危ないと感じたことがある
(10)信号や道路標識を見落としたことがある
実際には、こういった自覚症状は歳のせいと片づけられていることが多いです。一方では、アイフレイルの症状の中には身体症状症やうつ病の症状と重なるものがあります。必要であれば眼科以外に、精神科・心療内科の受診も検討してみましょう。
暗いところで見づらい、コントラスト視力の低下、視野狭窄、色覚の老化などはアイフレイルの症状でもあります。そういった症状は、転倒、車の事故、認知症などのリスクの増加、意欲の低下などにつながるとも言われています。
緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性などの慢性疾患では、初期に無症状なことが多く、かなり進行しないと自覚症状が現れにくいです。
気になったら早めに眼科受診をして、目の健康寿命をのばす事が大切です。
(鴻巣市医師会)
